WHITE CHRISTMAS ~ホワイト・クリスマス~ | 美肌ジャズタイム

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『ジャズをもっと身近に』をモットーに、歌とフルートで活動している日本の女性ジャズ歌手若生りえのブログ。ジャズの歌詞について語っています。

電球ここでの解釈は、私、若生りえがあくまでも歌手として歌わせて頂く際の、一つの歌詞の世界であり「こんな気持ちで歌わせて頂いております」という一つの意思表示です。この世界の認識を押し付けたりするものでもありません。あくまでもご参考までに。また文章をお使いになる場合はお手数ですが、ひと言ブログへコメント頂ければ幸いです。歌詞は一番下に掲載しておりますSAYUうふふ
 

 

WHITE CHRISTMAS

~ホワイト・クリスマス~

1942年
作詞・作曲/ アーヴィング・バーリン Irving Berlin

 


【ガーシュインからアメリカのシューベルトと呼ばれた男】

 

クリスマス・ソングの中でも、

ジングル・ベルかこの曲かというほど

誰もが知っている、定番中の定番ソング。

ホワイト・クリスマス。

 

クリスマスが雪だったらロマンティックよね~うふふ

 

なんて思うのは雪の大変さをしらない

都会の人間の発想でしょうかネコ・照れる

 

この曲を作ったアーヴィング・バーリンという人は、

ユダヤ系ロシア人ですが、彼がまだ幼いときに

ユダヤ人に対する迫害がひどかった時代だったため、

「自由の国アメリカ」を目指し、一家で移住してきました。


そのため生活も苦しく、一家を支えるため、

彼は少年時代から酒場で歌う仕事をしていました。


そのため、正式な音楽教育はおろか、

一般的な学歴にも乏しく、楽譜も読めなかったのです。


作曲するときも、

上手いとはいえないピアノでメロディーを弾き、

それを専属で楽譜にする人を雇っていたといいます。


しかし、彼の紡ぎだすシンプルで素朴なメロディーは、

かえって親しみやすく、

誰でもわかりやすかったため、

これだけ歌い継がれる曲を世に送り出すことが

出来たのかもしれません。


「ホワイト・クリスマス」のほかにも

「チーク・トゥ・チーク」、

ミュージカル「アニーよ銃を取れ」の音楽、

そして極めつけは第2のアメリカ国歌とも

呼ばれるようになった、あの

”God Bless America”

も作曲しました。

 

アメリカの同じく大作曲家の

ジョージ・ガーシュインから、

『アメリカのシューベルト』と呼ばれ、
その音楽は今でも

多くの人々に愛され続けています。

 

【ビング・クロスビーと戦争の影響で】

 

この曲は、1942年に映画「ホリデイ・イン」の中で

使われましたが、実際のところ、この映画の監督は、

もう1曲”Be Careful, It's My Heart”

の方を大切にしていたのだとか。


しかし、この”ホワイト・クリスマス”のほうが

のちに大ヒットしてしまうのです。


彼は実際に1938年頃から書いていて、

1940年には大体出来ていていたそうです。


そして翌年のクリスマスには

「ビング・クロスビー」がまずラジオで歌い、

その更に翌年の秋頃からは映画が公開され、

年末には、12週連続で

チャートのトップを飾りました。


しかしこの曲が受け入れられた大きな理由は

もう一つあるのです。


「太平洋戦争」です。
 

ジャズの名曲

”You’d be so nice to come home to”は、

「あなたが帰ってきてくれたら嬉しいわ」

という邦題でおなじみですが、実際は、

「あなたに帰って来て欲しい」のではなく、

「僕が帰った時に、素敵な君が家にいてくれたら嬉しい」

 

つまり。

 

戦争から帰ってきたときに、

君がまだ待っていてくれたら嬉しいな。

 

と、戦地の兵士たちには聴こえた訳です。

 

この『ホワイト・クリスマス』も同じように、

太平洋戦争の戦地にいた兵士たちの

「早く愛する人のいる家へ帰りたい!」

という気持ちがこの歌詞と重なり、

故郷を彷彿とさせる歌として好まれたのです。


「ホワイト・クリスマス」がヒットしたころも又、

皮肉にも同じく太平洋戦争が拡大し、

何百万人というアメリカ人が故郷を離れ、

遠い海外や戦地で

クリスマスを迎えなくてはいけなかった時期でした。


そのため、アーヴィング・バーリンは、

戦争を意識して書いたわけではなかったのですが

「ホワイト・クリスマスを夢見ている」

という歌詞が兵士たちの間で、

優しいメロディーと共に故郷を思い出させ、

とても愛された、というわけです。

 

米軍放送には、この曲のリクエストが

殺到したのだそうです。


この曲の美しく優しい

メロディーと歌詞の持つ力が、

どれほど戦地で愛されていたか。

 

当り前のように

楽しいクリスマスが迎えられることを

有難く感じますね。

 

【さぁ、誰を聴く?】

 

男性歌手から。

オリジナルのビング・クロスビー

続いてこちらも人気のフランク・シナトラ

 

楽しげに歌う、ザ・ドリフターズ

 

ライブではその流れを受けて、

マイケル・ブーブレ

 

女性歌手。

ヴァースから、カレン・カーペンター

 

世界中でも、

歌っていない歌手はいない

そんな歌の一つです。

 

それでは、そんなホワイト・クリスマスです。

 

どうぞ。

 

 

 

大ヒットさせた

ビング・クロスビー

 

 

こちらも名唱として有名な

フランク・シナトラ

 

 

楽しげなコーラス・グループ

ザ・ドリフターズ

 

(VERSE)
The sun is shining, the grass is green

The orange and palm tree swa

There’s never been such a day

In Beverly Hills, L.A.

But it’s December the twentyfourth

And I am longing to be up north

 

(CHORUS)
I'm dreaming of a White Christmas

Just like the ones I used know

Where the tree tops glisten and children listen

To hear sleigh bells in the snow


I’m dreaming of a White Christmas

With every Christmas card I write

May your days be merry and bright

And may all your Christmas's be white

 

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ヴァースから歌ってくれているのは

カレン・カーペンター

若生りえ訳詞

(ヴァース)
太陽は輝き、緑は茂っている

オレンジやヤシの木がゆれている

ここロサンゼルスのビバリーヒルズには

この上ない久々の晴れ間が広がっている

でも今日は12月24日だから

僕は北の方へ行きたいなぁ・・・

 

(コーラス)

 

僕は雪に包まれたクリスマスを夢見ている

そう、昔慣れ親しんだあの真っ白な世界を

ツリーのてっぺんには飾りがきらきらと輝き

そして子供たちは、雪の中を走りぬける

ソリの鈴の音を聞いているんだ・・・


僕はホワイト・クリスマスを夢見ている

そして、クリスマス・カードの1枚1枚を書きながら

こう願うんだ

毎日が、君にとって楽しく、明るく輝いていますように・・・

そして、みんなのそれぞれのクリスマスが

白く、静かに輝いた雪につつまれますように、と・・・


 

 

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