ここでの解釈は、私、若生りえがあくまでも歌手として歌わせて頂く際の、一つの歌詞の世界であり「こんな気持ちで歌わせて頂いております」という一つの意思表示です。この世界の認識を押し付けたりするものでもありません。あくまでもご参考までに。また文章をお使いになる場合はお手数ですが、ひと言ブログへコメント頂ければ幸いです
L-O-V-E ~ラヴ~
1964年
作詞/Milt Gabler ミルト・ゲイブラー
作曲/Bert Kaempfert ベルト・ケンプフェルト
【有名レーベルのオーナーの言葉遊びとドイツ人ミュージシャン】
この作詞を手がけたミルト・ゲイブラーという人は、もともと、ビリー・ホリデイの『奇妙な果実』などの音源を持つ、コモドア・レコードというレーベルのオーナーで音楽プロデューサーだった人。
そして、作曲したベルト・ケンプフェルトという人は、この『L-O-V-E』以外に、『ダンケ・シェーン』を作曲しており、そのタイトルからも分かるように、ドイツ人の作曲家、自身のオーケストラの指揮、ミュージシャンです。これらの他に、『夜のストレンジャー』『マルタ島の砂』『星空のブルース』などがあり、それらを自らの楽団で発表し、ムード音楽、イージーリスニングの分野でも有名な作曲家として活躍しましたが、なんといっても、あのザ・ビートルズの才能をいち早く見抜き、かれらのアルバム、シングルを発表したという、敏腕プロデューサーでもありました
そんな二人が作った、遊び心満載のこの曲は、タイトルからも分かりやすく、シンプルなメロディーも軽快で、現在も、日本でも映画やCM等で良く使われてすっかりおなじみになりました
映画『スウィング・ガールズ』、あと、以前、サントリーBOSSのCMで浜崎あゆみさんが替え歌で歌っていたもの、そして、NTTプラチナ・ラインの宣伝で、『ぐっさん』こと、山口智充さんが、替え歌にして歌っていたのもこの曲でした
【ナット・キング・コール生前最後の大ヒット】
さて、この『L-O-V-E』といえば、え!!これも!!
という感じですが、彼が歌いました。そう、
ナット・キング・コール
ナット・キング・コール
この曲は1964年に作られ、そして、その翌年の1965年2月になくなった、彼の最後の大ヒット作品となりました。
その大ヒット曲のタイトルが『L-O-V-E』だった、というのも、彼らしいような気がします。
いくつかバージョンがあり、1回だけ転調するもの、2回転調するもの、そして中でも、マルチリンガル(複数の国の言葉を使う)バージョンを初めて聴いたときに、私は度肝を抜かれて、ひっくり返りそうになりました
まさか、あのナット・キング・コールが日本語で歌うなんて~~~
英語やフランス語などで最後につづいて、後半のメロディーに歌っていた歌詞はこんな歌詞!!ということで、オマケで載せまちゃいます!
【オマケマリチリンガル・日本語歌詞の部分】
ラヴは世界の言葉
ラヴは二人の宝
愛し合えば明日も明るい
LOVE, love you are I love you
【娘のナタリー・コールはパパの1オクターブ上】
ところで、ナット・キング・コールの実娘で、ジャズでもR&Bでも大活躍し、残念なことに2015年の大みそかという日に若くしてなくなったナタリー・コール。
私が大好きなトニー・ベネットのアルバム『デュエッツⅡ』でのナタリーとの大人のデュオでみせる『Watch What Happens』は、何度も映像で観ては、彼女の本当にリラックスしたキュートな歌い方にもっとこれから聴きたい!見せてほしい!と思っていただけに、残念でしたが、今頃、お父さんと天国で会って、「上手くなったね!」って褒められながら、スーパースターからただの一人の娘になって、親子デュオしているんじゃないかな~。
私が大好きなトニー・ベネットのアルバム『デュエッツⅡ』でのナタリーとの大人のデュオでみせる『Watch What Happens』は、何度も映像で観ては、彼女の本当にリラックスしたキュートな歌い方にもっとこれから聴きたい!見せてほしい!と思っていただけに、残念でしたが、今頃、お父さんと天国で会って、「上手くなったね!」って褒められながら、スーパースターからただの一人の娘になって、親子デュオしているんじゃないかな~。
ところで!彼女の高くて特長的な声はご存知の方も多いと思いますが、私のようにアルトの声域に歌手にとっては、もう彼女の歌うkeyは高くてビックリします。
それもそのはず。
彼女が父ナット・キング・コールのカヴァーするときのKeyは、音域に幅がある曲でも、大体が1オクターブ上なんです。
お父さんの音源に合わせなくてはならないので、大変だったと思いますが、それが彼女の強みで魅力ですね!
お父さんの音源に合わせなくてはならないので、大変だったと思いますが、それが彼女の強みで魅力ですね!
【誰を聴く?】
録音している人はいそうで、やはりナット・キング・コールのがあまりにも有名なためか、フランク・シナトラのなどの録音はみあたりませんでした。
しかし、前述の実の娘ナタリー・コールをはじめ、
彼を尊敬しているという、バッキー・ピザレリの長男で、こちらもサラブレットのジョン・ピザレリ
女性歌手ペギー・リー。
女性歌手ペギー・リー。
あたりが歌っていて、特にペギー・リーの『L-O-V-E』は彼女の雰囲気にとっても合っている気がします
それでは、『L-O-V-E ~ラヴ~』です!!
どうぞっ!!
オリジナルのナット・キング・コール
そして!ナット・キング・コール日本語バージョン!
(美空ひばりさんもこのバージョンでレコードを出しました。)
そして!実娘ナタリー・コール!
『L-O-V-E』からこの曲も大好き 『オレンジ・カラード・スカイ』!
【英語歌詞】
L is for the way you look at me
O is for the only one I see
V is very very extraordinary
E is even more than anyone that you adore can
Love is all that I can give to you
Love is more than just a game for two
Two in love can make it take my heart
And please don’t break it
Love was made for me and you
LOVEの Lは「Look」の L
そう、あなたが私を「見つめる」しぐさのこと
LOVEのOは「Only One」 のO
私の愛は、「あなただけ」の為にあるということ
LOVEのVは「Very」のV
この愛情は「すごく大きく、本物」で、特別な思いだということ
LOVEのEは「Even」のE
この思いは、他の誰よりも「ずっと」強く
あなたを愛せるということを意味しているの
LOVE!!愛情!!
それは私があなたに捧げられるもののすべて
LOVE!!愛し合うこと!!
それは二人にとって、もう、ゲーム以上に楽しいもの
TWO!!二人!!
二人の心と心で愛は作られてるの
だからこの気持ちを受け取って!!
そしてどうぞこの愛を壊したりしないでね
だって、LOVE!!
『愛』は二人の心と心で出来ているのだから
オマケコーナーpart2
トニー・ベネットは経って歌っているけど、
彼女は座っています。
すでに体調が悪かったのかもしれません。
声や表情には全く出ていないけど!
ナタリ・コールとトニーベネットの
『WATCH WHAT HAPPPENS』