You've got a friend ~きみの友達~ | 美肌ジャズタイム

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『ジャズをもっと身近に』をモットーに、歌とフルートで活動している日本の女性ジャズ歌手若生りえのブログ。ジャズの歌詞について語っています。

電球ここでの解釈は、私、若生りえがあくまでも歌手として歌わせて頂く際の、一つの歌詞の世界であり「こんな気持ちで歌わせて頂いております」という一つの意思表示です。この世界の認識を押し付けたりするものでもありません。あくまでもご参考までに。また文章をお使いになる場合はお手数ですが、ひと言ブログへコメント頂ければ幸いですSAYUうふふ

You’ve got a friend 1971年
~君の友だち~
作詞・作曲 キャロル・キング Carole King

【ジャンルを超えて歌い継がれる名曲】

この曲名を言った途端に「私もあのアルバム買った~!」と盛り上がることも多い、女性シンガー・ソング・ライター『キャロル・キング』の有名なアルバム『タペストリー~つづれおり~』。

その中でも『君の友だち』は一番大ヒットした曲です。

その後、この歌をカバーし、更なるヒットの火付け役ともなったジェームズ・テイラーという男性歌手をはじめ、マイケル・ジャクソンやエラ・フィッツジェラルドなど、そして今もなお、ジャンルや国境を超えて色々な人たちがカバーし続けている、そんな名曲中の名曲といっても過言ではないでしょう。

では、どうしてここまで歌い継がれるのでしょうか?

それはだれもが一度や二度は、「だれか助けて!」と心の中で叫びたくなるような時に、友だちに救われた、という経験があるからではないでしょうか?

友達ってそもそもなんなのでしょう?

友達の基準てなんなのでしょう?

長く付き合っていれば友達なのか?

それともたとえ付き合っている期間は短くても何かをきっかけに信頼関係が出来れば、それでも十分に友だちともいえそうです。

今までなんとなく友達というカテゴリーにいた人々にある日突然、裏切られたり、傷つけられたり・・・。

自分がのどこが悪かったのだろうか?

どうしてこんなことになってしまったのだろう?

あんなふうにしなければ良かったのか?

と、芋づる式にどんどん悪いほうへの考えが膨らんで、人知れず、ショックで悶々と悩む夜を誰もが一度や二度は経験したことがあるからではないでしょうか?

そしてそんな時、うまいタイミングで偶然かかってきた電話や一目顔を見ただけで本当の友だちは「あれ?なにかあったでしょ?どうした?」と声色や顔つきで一発でバレバレ。

「ううん、なんでもない。」という水臭い気遣いも通じず、
友だちに導かれるまま、自分の心の内を話し始め、慰められ、勇気付けられ、いつしかあっという間に元気になってしまった、心が軽くなった、なんていう経験があったと思うのです。

こういう落ち込んでいる時にこそ『本当の友だち』という存在に助けられることはありません。

自分には強い味方がいる、
いざとなったらそういう存在がいる、と思えればこそ、日々のトラブルにも立ち向かっていく力が生まれてくるのではないでしょうか?

この歌には『本当の友だち』という哲学的な部分に訴えかけてくるものがあるような気がします。

自分のダメな部分ごと許して、受け入れてくれた、さり気ない気遣いで癒してくれた、本当に心の優しい私の友達。

大切にしたいですね!!

そして私自身も、助けてもらってばかりではなく、いざとなったら、その大切に思っている友達の、一番の強い味方になれたらいいな。

【歌詞を読み解くポイント】

この曲の後ろの方で、メロディーの世界が変わるところが出てきます。

それが後半の音楽の世界がちょっと変わるところ。

♪Now ain't it good to know that you've got a friend, 
   When people can be so cold~

からの部分です。

『Ain't』という言葉は通常、いわゆるあまり使ってはいけない、ちょっと下品な言葉とも言われているそうで、なぜこの言葉をあえてキャロル・キングは使ったのだろう?と思ったのです。

手持ちの『タペストリー~つづれおり~』の解説書を読んでもこの部分が最後までピンときませんでしたが、自分の今までの人生を振り返っていうと、おそらくこういうことではないかな?と思い、そういう気持ちで解釈させていただきました。

【誰を聴く???】

まずはオリジナルでご本人キャロル・キングの歌を。

そして次に、イチオシなのが、これをさらに有名にした
男性歌手ジェームズ・テイラーの歌を!

かなりネイリー・ウィルソンの弟かと思うような声ですが、これがとってもいいんです。

キャロル・キングとジェームズ・テイラーの二人が、最近のライブでこの歌を歌う映像を観て、
ほんの一瞬だけだったのですがとても良くて、感激して、「私も歌わせていただこう!」と思ったのです。

マイケル・ジャクソン、ダニー・ハザウェイ、トム・ジョーンズ、ジェニー・マティス、バリー・マニロウ、日本では尾崎紀世彦さんも!

女性では、アレサ・フランクリン、エラ・フィッツジェラルド、ロバータ・フラック、バーブラ・ストライザンド、アン・マレー、小野リサさんなど!

もう、これ以上にたくさんいらっしゃいます!!

ぜひぜひ、大切な友だちのことを思いながらしっくりくる歌声を、お気に入りの歌声を探してみてください!!

それでは、You've got a friend(君の友だち)です。

どうぞっ!!


You’ve got a friend 1971年

When you down and troubled
And you need some loving care
And nothing, nothing is going right
Close your eyes and think of me
And soon I will be there
To brighten up even your darkest night

You just call out my name 
And you know wherever I am
I’ll come running to see you again
Winter, spring, summer or fall
All you have to do is call
And I’ll be there, yes I will
You've got a friend

If the sky above you
Grows dark and full of clouds
And that old north wind begins to blow
Keep your head together
And call my name out loud
Soon you’ll hear me knockin’ at your door

You just call out my name 
And you know wherever I am
I’ll come running to see you again
Winter, spring, summer or fall
All you have to do is call
And I’ll be there・・・

Now ain't it good to know that you've got a friend※
When people can be so cold
They’ll hurt you, yes and desert you
And take your soul if you let them
Oh, but don’t you let them

You just call out my name 
And you know wherever I am
I’ll come running to see you again
Winter, spring, summer or fall
All you have to do is call
And I’ll be there, yes I will
You've got a friend 
You've got a friend
You've got a friend
You've got a friend
You've got a friend・・・

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

あなたが何かに落ち込み
悩みから抜け出せないで
誰かに胸の内を聞いてほしい時・・・
何もかも上手く行かなくて
何一つ希望を見出せないような時・・・

そんな時はそっと瞳を閉じて
私のことを思い出してみて
すぐにあなたのところに飛んで行って
どんな暗い気分の夜だって
いつもの明るいあなたにすぐに戻してみせる

あなたが私の名前を大きな声で呼べば
どこにいたってあなたの元へ
すぐに飛んで駆けつけるわ

冬でも、春でも、夏でも、秋でも
あなたに助けが必要なときは
とにかくいつでもかまわないから
遠慮せずに必ず私を呼んで
すぐにあなたの元に飛んで会いにいくから
当然よ。だって私はあなたの友達だもの

もし、あなたの頭上高くを
真っ暗な雲で覆われて
あのいやな北風が吹いてきたら
怖がらずに落ち着いて
空に向かって
私の名前を思いっきり叫んでごらん
すぐにあなたの心のドアを
私がノックするから

あなたが私の名前を大きな声で呼ぶだけで
どこにいようと、いつだろうと関係ない
私はすぐにあなたの元へ飛んで会いに行くわ

冬でも、春でも、夏でも、もちろん秋でも
とにかくあなたに助けが必要な時は
遠慮しないで、すぐに私のことを呼ぶのよ
大丈夫。私はここにいるわ

友達だと思っていた人たちに冷たくされた時には
「友達って何?」と悲観的に思うかもしれない
友達だと思っていた彼らに傷つけられたり
それを知っていても誰も助けてもくれない時
「友達なんて信用できない!」
とあなたを絶望させるかもしれない
でもそれは違うわ
彼らは本当の友達じゃなかったのよ

あなたが私の名前を大きな声で呼ぶだけで
どこにいようと、いつだろうと関係ない
私はすぐにあなたの元へ飛んで会いに行くわ

冬でも、春でも、夏でも、もちろん秋でも
とにかくあなたに助けが必要な時は
遠慮なんかしないで
すぐに私のことを呼ぶのよ

当然よ。だって私はあなたの友達だもの
本当の友達だもの
いつでも私がいる
あなたには友達がいるの
私という本当の友達が