CARAVAN ~キャラヴァン~ | 美肌ジャズタイム

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『ジャズをもっと身近に』をモットーに、歌とフルートで活動している日本の女性ジャズ歌手若生りえのブログ。ジャズの歌詞について語っています。

電球ここでの解釈は、私、若生りえがあくまでも歌手として歌わせて頂く際の、一つの歌詞の世界であり「こんな気持ちで歌わせて頂いております」という一つの意思表示です。この世界の認識を押し付けたりするものでもありません。あくまでもご参考までに。また文章をお使いになる場合はお手数ですが、ひと言ブログへコメント頂ければ幸いですSAYUうふふ

CARAVAN   (1937年)
 キャラバン 
作詞 アーヴィング・ミルズ Irving mills
作曲 デューク・エリントン Duke Ellington
   ファン・ティゾール Juan Tizol

【この曲といえば??】

キャラバンと聞いただけで、ベンチャーズ!!

といいたくなるような、こちらも「チュニジアの夜」と並んでジャズでももちろん日本でも人気の高い、熱いラテンナンバーです。

キャラバンとは、日本語では隊商といって、砂漠をラクダなどに荷物を乗せて交易をしていた組織のこと。

ウマやロバなどでは体力がないことから、餌代も安く、平坦な砂漠などが向いていたラクダが選ばれていたのだそう。

有名なサハラ砂漠を超えるときは、数千頭の規模で行われていたそうで、ラクダさん、その国の発展のためにありがとう!!と言いたいですね。

言葉としてなかなか「隊商」というのはイメージが付きにくいと思うので、そのままキャラヴァンにしました。

ちなみに日本の車「日産キャラバン」も、車の「ライトバン」などのように呼ばれる荷物をたくさん積み込める「バン」、ということで由来しているとのこと。

なるほど!!荷物が一杯つめて、なんとなく丈夫なイメージをうけますよね?

【歌詞の内容は??】

また、後付けの歌詞ですが、海外の資料によると、キャラバンの中での男女の恋のエッセンスを加えて描いた、というようなことが書いてありました。

灼熱の砂漠という過酷な状況の中で、かなりの時間を共に目的地を目指してひたすら歩く道すがら、キャラバンで芽生えた男女の恋物語、といったところでしょうか?

日中の暑い時間にわざわざ砂漠を歩くのは、 体力をより消耗するため、夜の涼しい時間帯に歩いて移動する、 という場面が描かれています。  

ラクダを引く人、荷物を運ぶ人、 また、女性は歩かせないで男性が肩の上に担いで、 それぞれが、夜のうちに歩いて移動するんですね。  

街灯もない砂漠の夜空を、星が導くように煌々とひかって、その光の中、 主人公の男性は、自分の肩の上で休んでいる彼女の鼓動を感じながら、 ひたすら歩みを進めて砂漠を横断する。

というようなことが描かれています。
大変でしょうが、ロマンティックですねラブ

【曲は、立ち話のようにあっという間に出来た!?】

実際には歌詞は後付で、デュークエリントン楽団で活躍していたトロンボーン奏者のファン・ティゾールが、毎晩のように楽団で出ていたコットンクラブで、立ち話のように、アーヴィング・ミルズと作ってしまった、という話もあります。

しかし一方アーヴィング・ミルズはやり手で、クレジットだけのこともあり、他の誰かとの共作、とも言われていますが、大まかにはこの二人のようです。

【誰を聴く??】

なお、この歌といえば、ナット・キング・コールやエラ・フィッツジェラルドなど有名ですが、歌詞の言い回しは、ジャズ特有の「粋な言葉遊び」と、それにともなう「ノリのおもしろさ」につながるところで、同じ歌手でもライブで言い回しを微妙に変えています。

演奏はもう、デューク・エリントンで!

これも有名曲なので、曲名でググると沢山出てきます!

今回は私、若生りえの歌と訳詞で!
暑い夏を元気に乗り切ろう!!




【英語歌詞】

Night and stars that shine above so bright

The myst'ry of their fading light

That shines upon our caravan


Sleep upon my shoulder as we creep
Across the sand so I may keep
This mem'ry of our caravan


This is so exciting, you are so inviting
Resting in my arms
As I thrill to the magic charms


Of you beside me here, beneath the blue
My dream of love is coming true
Within our desert caravan


【若生りえ・歌詞解説】

天上の星が

煌々と夜を彩る

やがてその光は

ほの白く神秘色に輝き

我らキャラバンに降りそそぐ


愛しい君よ

私の肩にもたれて眠れ

夜通し砂漠を越える男たち

僕と君、そして我らキャラバンの

思い出の足跡を砂に刻むように

ただひたすら歩く


恋の予感に胸が騒ぐ

それはまるで

愛の世界へといざなうように

私の腕の中で眠る君の鼓動が

夜通し体に響き渡る


夜は明け、紺碧の空の下

灼熱の砂漠を歩く私の横には

君がいる

長年夢見ていた

確かな愛が今ここに生まれる


砂漠ゆく

我らキャラバンで・・・



♪オープニングテーマ曲
『What a diff'’rence a day made ~縁は異なもの~』
若生りえVo&;Fl、細野よしひこgt、堀秀彰pf、香川裕史bs、田鹿雅裕ds

♪美肌ジャズナンバー
『Caravan  ~キャラヴァン~』
※只今ハイレゾで配信中!!

若生りえVo&;Fl、細野よしひこgt、二村希一pf、ジャンボ小野bs、田鹿雅裕ds

♪コメット電機からのお知らせ曲

『Route66 ~ルート66~』
若生りえVo&;Fl、細野よしひこgt、堀秀彰pf、香川裕史bs、田鹿雅裕ds

♪エンディング曲
『Flamingo』
若生りえVo&;Fl、細野よしひこgt、二村希一pf、ジャンボ小野bs、田鹿雅裕ds