気管切開 | 重度先天性横隔膜ヘルニアで生まれた息子の奇跡の成長日記

重度先天性横隔膜ヘルニアで生まれた息子の奇跡の成長日記

うちの息子は今年4歳になりました。
生存率0%と言われるほどの重症度グレード3の先天性横隔膜ヘルニアで生まれた息子は日本で初めての生存者となりました。
息子のここまでの奇跡の成長を少し紹介したいと思います。

生まれて6ヶ月突入した頃、窒素の流量が少なくなってきました。

あれから毎日お風呂に入れてもらい、お風呂の時はゴキゲンな息子。

どうやらお風呂が好きみたいです。

そしてこの頃、外科の教授の先生から手動式のオルゴールメリーをプレゼントしてもらいました。

息子はとても気に入ったようで、回ってるとゴキゲンで、止まるとぐずるという連鎖が起きていて、泣くと酸素の数値が下がるので、看護師さんが常にメリーを回してるという状況でした。

そして3/1、私の誕生日。

肺の状態が良くなってきたとのことで、窒素が停止になりました。

次の日には呼吸器が再び変更。

呼吸の状態が良くなってきたとのことで、全員一致で呼吸器を変更する事に決定したそうです。

息子が前進した事で、どれだけ嬉しかったことか!

ただ、肺の大きさは右肺は普通の大きさになったものの、左肺の成長は止まっていました。

外科の執刀医(この先生が外科の主治医になるのですが)も、もう左肺は大きくならないだろうと判断し、「この子は一生、呼吸器はつけていかないといけない」と宣告されました。

そして一生寝たきりになるだろう、と。

その上で、今、口から呼吸器の管を挿管しているのを気管切開しましょう、と言われました。

気管切開って。。。

喉の中腹に穴を開けて、気管切開チューブを挿入し、そこから呼吸器の管をつなげて送気するそうです。

いずれ呼吸器が取れると信じていた私はとてもショックでした。

そして、息子の身体が切られることにもとても抵抗を感じました。

だけど、気管切開した方が息子にとっては負担が少なくなるそうです。

今の状態では、ほっぺたが剥がれにくいテープで固定しているため、とても荒れていて、かわいそうな状態になっていました。

毎日のマッサージのおかげか、腕も動かせるようになっていて、テープのかゆみのために顔を擦ってもし、呼吸器の管が抜けたりしたら、命に関わる事になりかねません。

その為、息子の腕には腕が曲がらなくなるような拘束帯のシーネがつけられていました。
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気管切開した方が息子が楽になるんだ。。。

私は泣く泣く、気管切開の手術に同意しました。

気管切開すると、空気の通り道が喉の中腹からの出入りになるため、声は諦めなければいけません。

息子とお話ししたくても、声が出せなくなるので、それが出来なくなる事がとても辛いことでした。

でも外科の教授の先生は、呼吸器が要らなくなる日が来れば、気管切開チューブを抜く事も可能だとおっしゃってくれて、一時的な措置と心に決め、気管切開手術をしてもらうことにしました。

手術は3/19。

2度目の手術です。










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