サントリー美術館「小田野直武と秋田蘭画」展プレミアムトークに参加。
江戸時代にこんなリアリズムとシンボリズムが混在してる絵があったなんて❣️
江戸時代中期、秋田藩士の小田野直武(おだのなおたけ・1749~1780)を中心に、現在「秋田蘭画(あきたらんが)」と呼ばれる新しい絵画が描かれました。
恥ずかしながら未知の世界です。
秋田蘭画を大きく取り上げた展覧会が東京で開催されるのは、2000年の板橋区立美術館「秋田蘭画~憧憬の阿蘭陀~」以来16年ぶりとなり貴重な展覧会。
秋田蘭画とは❓
小田野直武らによって安永~天明年間(1772~1788)にかけて展開された狩野派や南蘋派の漢画にこの陰影法や遠近法を加えた折衷画体の絵画を総称して秋田蘭画呼ばれてます。
秋田蘭画の中心人物とも言える曙山と直武が相次いで若死にしたことが、残念ながら秋田蘭画の隆盛は続かなかったのかも知れません。
構図としてはバランスがどこか変❓
新しい画面構成を作り出したこの絵画、植木鉢の存在が目立ちこの不思議な構図。
これはぜひとも実物に出会いたくなります。
平賀源内と小田野直武の相互関係も奥深く興味ある内容。
角館にある370年の歴史を持つ五井酒造店には、かつて平賀源内が訪れ小田野直武の作品を見て目が止まったといわれてます。
小田野直武は少年時代から絵が得意だったんですね。
直武は平賀源内の秋田来訪を契機に江戸に上り、『解体新書』の挿絵を描きました。
今回のお話は…。
*登壇者
・高階 秀爾 日本の美術史家・美術評論家。東京大学文学部名誉教授・大原美術館館長
・河野 元昭 京都美術工芸大学学長・静嘉堂文庫美術館館長
・田中優子 法政大学総長
進行役 石田 佳也 サントリー美術学芸サントリー
今回のメンバーはサントリーの企画委員でもあり、秋田蘭画は一般の方には知名度が低い。
この展覧会を通じて秋田蘭画の魅力をたっぷりお届けする応援団です。
「世界に挑んだ7年 小田野直武と秋田蘭画」展
サントリー美術館で2016年11月16日(水)~2017年1月9日(月・祝)に開催。
入館料は当日券が一般 1,300円、大学・高校生 1,000円、中学生以下は無料。前売り券(それぞれ200円引き)は9月10日(土)から発売。