「見知らぬ乗客」
今日は午後休みをとって嵐の二宮くんが主演の
「見知らぬ乗客」
を見てきました。にしても暑い。暑すぎた。
久しぶりに感想でも書こうと思います。
いや、ほんと今日中に書かないとわすれそう。こういうの。
忘れないと思っていても詳細は忘れますからね!
「見知らぬ乗客」
<STORY>
資産家の息子のブルーノは母親に会いに行く列車の中で若手建築家のガンと出会う。
そこでブルーノは交換殺人の計画を彼に持ち出す。
ストーリー二行で終わりましたね。
さてこの作品は映画でとっても有名なお話です。
私自身は見たことないのですが、ずっと見たいとはおもっている作品だったのでかなり
ワクワクしながらみてきました。
つうかチケットの倍率が相当高く、行けたことにまず感謝。
二宮君はドラマ映画でも映画力が評価されていますが、ずっと彼の舞台がみたかったのです!!!!
って私の二宮熱はおいておいて。
この舞台はグローブ座で公演されているのですがいやーーーーーー小さい!!!
距離が近い!600人ぐらいしか入らないんじゃないか?
しかも私は客席から見て5列目の右端でした。
うひょー!
舞台なんてそう多く見たことないのですが、近い・・・ちかすぎる・印象がかなり大きかったです。
この作品自体が1950年代?で設定されているので
衣装はスーツで女性はロックンロール!なボリュームたっぷりなすそ広がりのスカートやクラシックな装い。
舞台が円形になっていてシーンが変わるごとに舞台が回ります。この円形舞台がよかった!
中心の舞台の背景はプロジェクターで列車や車が走る道路が映し出されていました。
(よく歴史かNHKでみる昔のドキュメント映像っぽい)
主人公のブルーノはアルコールが手放せない享楽的な息子で母親との関係がまるで恋人。
彼を認めない父親を憎み、その殺人を偶然居合わせたガンに殺人依頼をします。
一方ガンは浮気相手の子供を妊娠した妻をいとましく思っています。
ガンはこの話をうのみにはしていなかったけれどもブルーノはさっさとガンの妻を殺害。
そこからブルーノはガンに対して父親殺害を執着に迫って…
ブルーノの殺害からガンにそれはそれはガンを異様に付け回して迫るのですが
それが最初はブルーノ優位の状態が、彼らの殺害に疑いを持つ探偵が出てきたことによって
彼を追い込ませます。
ああ、なんともまとまらないな。いやこれは作品自体がかなり考えさせられるものなので私自身
まだまとまってないのですよwいかんなー
二宮くんの演技はもう酒によって壊れていく様がかなり素晴らしかった。
ほんとに痛々しいです、アル中てこんな感じなのか・・・と。
冷たいんだけど内なる衝動を常に隠し持っているような演技で、それは存在感につながるんだろうなと。
追い詰められることがそれが露呈していくような、その追い詰められた時の表情が忘れられません。
誰かにすがりたい、けどもうそこには甘い時間をすごしてきた母親もいず、もう彼にはガンしかいなかったという
刹那や純粋さが目に現れていたような気がしました。
彼自身の演技も素晴らしいのですが彼がその場にもたらす空気に客が巻き込まれるという感じ?
ガン役の内田さんも追い込まれていく様子やガンの不安や恐怖を私達にわかりやすく伝えてくれたと思います。
二宮和也主演ですがかれも立派な主演を演じていました。
私は明るくハッピーな作品よりはこういったどこまでも泥沼の如く人を陥れるような作品が好きなので
この舞台ををみれて本当に感謝してます。
でもこれ・・・3回ぐらい見たい。