「ミュージカル」の発表会だったのだ
彼はじっと考えている、あたしは後になってその沈黙の時間の意味を知る。
「ママ・・・!
わかった・・・!
100 ひく 3 は 97 だ・・・!!(・∀・)」
100-3=97
よかったね
君がこれから迎えうる感動の数は、足し算だけでも100億通り以上。
Richard won 32歳のブログにようこそ。
まだまだ普通に10-3とかも間違えたりするんですが、時々3桁に勝手にチャレンジしたりしています。
引き算は解いていてちょっと面白みがあるようです。
足し算については、「3+3は?」と訊いた時に「6に決まってるじゃん!」と答え、その説明が
「だって3の上に3が乗っかってるってことだよ?(・∀・)」
ということでした。
どうやら彼の脳内では・・・その時の手のしぐさから考えると、
何か立体的なものが別の立体的なものに乗ったり下りたりすることによって計算を行っているらしい。
* * *
5日は幼稚園で左京の劇の発表会でした。
でも、先生も「ミュージカル」って言ってた。見てもやっぱりこれは「ミュージカル」でした。
歌とダンスがいっぱいでとっても楽しかったです。
去年のリトルマーメイドでは「セバスチャンはカニだからいやだ」ということで魚の「フランダ」の役を選んだ左京。
他の選択肢はどうやら台詞があるからということでもう最初から削ってしまっていたらしい。
『劇の発表会だったのだ/セバスチャンかフランダ、選択肢はふたつ』
今年はそういうわけにもいかなかったんですね。年長さんのミュージカルは毎年結構すごいんです。
それぞれにちゃんと台詞があります。
人数でごまかすような役っつったら年中さんに失礼だけど、そういうのがない。「フランダは7人」とかがない。
多くて3人で(その場合はそれぞれに台詞があったりします)、基本2人です。
例えば4人いるドロシー役は、第一幕で2人、第二幕で2人、というように演者を変更しています。
結局あたしは今年の「オズの魔法使い」のストーリーを殆ど知らないまま当日に挑みました。
簡単なのはプログラムに書いてあったんですけどね、ドロシーと、かかしとぶりきのきこりとライオン、そして魔女。
それ以外の説明がなかった。「さる」はどこででてくるんだ?
まず左京が自分ができないような役を選ぶわけがないという妙な安心感があったのですが、
ちょっとそれでも今年は心配だったのね。
「さる」の役は結構人気があったらしいのです。ダンスが長くてかっこいい、らしい。台詞ももちろんある。
話し合いで役を決めたとはいえ、そこにどんな話し合いがあって左京ともうひとりのお友達に決まったのか。
2人に絞れて、そのうちの1人になれたのか。そこんところは謎です。
お友達と左京の共通点は、背が高いことくらいかなあ。左京はクラスで一番でかくて、お友達は左京の次に大きい子でした。
お友達のこともある程度知ってるんだけどさ、ふたりしてそんなに押しの強い男子でもないんだぜ。
登場した左京の「空飛ぶ猿」の姿はこんなかんじです。顔隠しました。
かっこいくね?
新宿のバングラディシュ料理の店で出し物やってる浅黒い肌の男性ダンサーみたいじゃね?
(た・・・たしかそんな感じのお店が某ビル内にあったような記憶が・・・ダンサーは特にいなかったが)
衣装は基本的に先生が用意してくれます。何人かのママさんがお手伝いはするけれど。
さて左京。
まず最初の見栄えはいい(笑)
そしてこの二の腕の立派さ!!ノースリーヴすてき。
あたしも立派なんだがノースリーヴがすてきじゃないのは何故だ。(答えは出ているが)
ばあばば「寒そう!寒くないの!?お腹全部でてるけど?」って気にしてくれていましたが。
舞台の上は寒くなかったみたい。元々薄着を指定されていました。登園は半袖で上着厚めです。
でも今回は見栄えだけじゃなかったです。
ぼそぼそ・・・というんじゃなくて。左京は自分の声がきちんと観客席に届くように大きな声で台詞を言いました。
魔女の手下ですのでね、魔女に「ドロシーたちがくるそうです!!」と敬語。これがまたなんかかわいい。
魔女たちが踊る後ろで片膝たてて待機する姿がすごく、それらしい。
それから噂のダンス。舞台の上で、2人だけでダンスを踊る姿に感動。
広い舞台を二等分して左京ともうひとりの猿が大きく踊ります。ギターがじゃじゃじゃん!って鳴るような音楽。
「は!」とこぶしを前に突き出す姿は結構かっこよかった!!
(写真はミュージカルのエンディングを終えて最後のポーズを取っているところで、なんかカメハメ波出しそうになってるけど)
ミュージカルを全部見終わって、左京がこの役を選んだ理由がわかりました。
遊馬くんにはちょっと話していたそうですが・・・・
とりあえず「魔女」役と「ドロシー」役、「よい魔法使い」たちは女の子じゃん?その他は
かかし→脳みそがない ぶりきのきこり→心臓がない ライオン→勇気がない 王様→無責任
左京が「なんとかがない」ような役を選ぶわけがない。
(そのへんとっても真剣にお子様なのです)
役としては悪役なんだけど、かっこよかったしね。
劇を見ることで左京がその役を選んだ理由もよくわかって面白かったです。
インフルエンザ流行のためにたぶん例年に比べると十分な練習はできなかったと思うんです。
でも、クラスみんながしっかりまとまっていて。役が決まってからは1ヶ月しかなかったのに・・・
みんな長い台詞をしっかり覚え、立ち位置や動作を覚え。
そして、自分の役どころ以外の音楽も全部覚えていて、舞台の横からクラスの子みんなが歌う声が聞こえるんです。
魔女の後ろで待機しながら左京も魔女の歌を歌っていました。ここに「みろころしらずのおろかもの (身の程知らずの愚か者)」
が入ってたよ。
1年の違いに驚くばかりでした。
みんなおつかれさま!でも、疲れたって感じじゃないね。すごく楽しんでたみたいで、左京に
「ちょっと寂しいね、劇の練習がもうないっていうのは」
と言うと、
「う~・・・・・・・・・!!やだ!(`・ω・´)」
と悶えていました。意外。
どんな風に練習したかはよくわからないけど、運動会のようにみんな同じ踊りならともかく
「自分たちの踊り」だけをみんなの前で踊ることも、特に嫌じゃないってことかなあ。
この3年間で、左京の外に向けてのパワーの出し方というのがすごく変わったと思うんです。
内向的で、非社交的だった左京。それはほんとうの左京じゃなかったんだなあと改めて思いました。
もちろん、その真逆というのとも違うんですけどね。もしそうなるとやっぱり左京的じゃないなあ(笑)
場所や相手が変われば見せてくれる雰囲気を、どんどん彼のイメージとして定着させて欲しいです。
『左京開放ヴァージョン』をお見せできたりすると、付き合いが長くてもそれを知らないひとはいっぱいいるからさ、
1,2ヶ月に1回くらいは誰かに「意外!」って言われるんでね・・・言われてるんでね。母は。
別にいいんだけど。家族と親しい人だけが知っている彼の「基本」。
でも、(本人にその意識はなくとも)それを隠しているなら隠しているだけのストレスはあると思うんです。
あるいはその逆で、先にあるストレスが存在し、その結果隠れている、ということかもしれない。
楽しそうな左京を見るとみんな「いいねえ、本当はこれが左京なんだね」ってにこにこしてくれる。
どっちがいいかっていったら、そっちのほうがいいに決まってる。
大人になったら技のひとつにもなりますけどね(笑)
ちなみに、劇はA劇場からE劇場の5回に別れての開演でした。うちはA劇場。
各劇場は年少、年中、年長がひとクラスずつですが、年少さんのクラスが多いのでA劇場は年少、年少、年長でした。
一番最初。早く済んでいいかもしれんがこれまた早起きが大変。早めに言っても場所取りで並んでます。
でもなんせ3クラスのうち年少さんは約15名×2の人数なんで(年中から25名強に増えます)、立ち見はありません。
弟右京はあたしの膝の上で2時間を過ごしたわけですが、他のクラスの劇はぼけ~っと眺めておりました。
兄左京のクラスの劇が始まると、
「にんいた!(・∀・)」
オープニングでにいにを発見。それ以降は普段遊んでくれるお友達も発見しつつ楽しそうに見ていました。
こういうときこのひとは暴れたりしないので、すっごく助かります。
多少飽きても隣に座っていた静岡ばあばと遊んだりして、会場を出ることなく過ごせました。
左京は舞台の上からあたしたちを発見できなかったようです(ヴィデオ席のパパは発見)。
何かちょろっと持ち上げられる目立つものがないかなあ考えて、退場の時に右京13kgを瞬間高く持ち上げました。
それで左京も気づきました。
そういう(弟の)使い方もあります。
ちゃんと見てるのは知ってるだろうけど、ちゃんと見てたよ!ってその場でやっぱり知らせたい。
※こどもの顔が明らかに分かる写真をネット上に載せることは大変危険です。私の場合、次男はまだ保育所に預ける等長時間離れることがなく、
かつ今後顔に変化のあると考えるため載せており、長男の場合はそのままでは顔の造作の分かりにくい写真のみをピックアップして載せています。
あるいはそのように画像編集しています。みなさまのところでこどもの写真を扱う際には十分お気をつけください。
/ / /この注意喚起文は毎回同じです。(2008.3.19~)/ / /