ポーの『黄金虫』や江戸川乱歩の『二銭銅貨』を読むと
無性に暗号が解きたくなってきます。解けないんだけどさ(笑)


さてさて、暗号といいますと、ドイツの『エニグマ』が有名です。
第二次世界大戦末期の超難解暗号システム。
その難易度の高さは、その解読が各国の英雄譚にまでなっているほどでした。
アメリカのスパイミュージアムでは
一区画丸まるつかって、
いかなる論理と叡智を持って米軍諜報部がこのエニグマを解読したのかということが
長々と語られています。

実はこのエニグマ、イギリスでも解読されてしまっているのです。
ただし、まったく別の形で。

それはこんなお話。
当初イギリスはアメリカと同様にエニグマ解読のための暗号解読の専門家を召集しました。
が、思ったような成果をなかなかあげることができません。
そんな中、
撃墜したドイツの潜水艇の中から
なんとエニグマの暗号解読表が発見されたのです。
ただし、びしょぬれの状態で。
このままではせっかくの解読表が読めなくなってしまう!!
そのとき、チームの中か思いも寄らぬら救世主が。
実はイギリス軍の集めた暗号解読(cryptography:クリプトグラフィー)の専門家の中に一人、
藻類学(cryptogaphy:クリプトガフィー)の専門化がまぎれていたのです。
つづりが似すぎていて間違って召集がかけられていた彼は、
藻類の色素を固定する方法を使って解読表の保存に成功。
そのおかげでイギリス軍は難攻不落のエニグマを丸裸にできたのです。
めでたしめでたし。

・・・この話は「乾燥標本収蔵1号室」に載っていたのですが、
もうなんていうか、イギリス軍それでいいのか(笑)
いやそれ以上に、その藻類学者、
どんな顔してずっとそんな超アウェーな会議に参加してたんですかね?
初回顔合わせの自己紹介のときに誰も突っ込まなかったんでしょうか・・・


豚についての会議をしようとしたら参加者にブータン学者が混じっていた、みたいな感じ??