Death&death 皆殺し編 7 抄
謎に満ちた第１０のエリア、人形道
５人目の死人、桐生和久
彼の亡き事、１０のエリアが開かれる。
一方でそのことを放送で聞いた佑作一行は子供道を歩く
途中で出会った二人の女性、熊井桜･安堂利恵
佑作一行に合流するも、子供道に設置された地雷の罠にかかり尊い犠牲を失う。
先へ先へと進み到着した１０への扉
その扉を開くとそこは人形だらけの部屋
場で語る佑作たちの安らかな時間
それを掻き消すかのように現れる脅威の参加者、黒野歩霧
亮の畏怖する人物の現れにより、場の空気は一気に殺気に漂う
佑作と亮は支持武器を手に持ち、黒野歩霧に戦いを挑む････己を守る為に････。
「アハハハハハ! 殺してやる! 殺してやる！」
歩霧は狂ったかのように笑いながら佑作と亮を、鉈を持ち追いかける。
亮の作戦を実行する為、佑作は準備に取り掛かる。
その作戦は一か八かの賭けでもあった。
人形道の頭上で光を僅かに照らしている巨大なシャンデリア。
亮はこのシャンデリアを見て作戦を思いついたのだった。
歩霧をここまで追い込み、シャンデリアを落とす。
しかしこの作戦を実行するのは容易ではない。
万が一この作戦が失敗でもすれば、佑作たちにはもう希望すら残されていない。
佑作は囮となり、時間を延ばしている。
シャンデリアを支える八本の鉄鎖。
これを亮は、機関銃で鉄鎖を撃っている。
「残り四本･････それまで時間を延ばしてくれ････佑」
亮は眉間に皺を寄せ、懸命に鉄鎖を撃っている。
亮が頑張っている中、佑作も只管時間を延ばしている。
歩霧はそんな作戦の事も知らず、只管佑作を追いかける。
「ハハハハ! もう限界か!? 足が遅くなっているわぁ！」
長時間ぶっ通しで走ってたら誰しもスタミナが切れるであろう。
しかしこの女、歩霧は一向にして疲れを見せない。まるで化け物だ。
「ハァハァ･････やべぇ････もう走れねぇ････」
そう考えていた時、自分の靴に引っかかり転倒した。
光景を見た歩霧はそこにたどり着き、哀れ目で佑作を見た。
「フフッ････もう限界？ もう鬼ごっこは終わりね･････バイバイ」
「佑！！！！」
歩霧はニコッと笑みを浮かべ、鉈を頭上にスッ････と上げた。
「死ね♪」
振り下ろされる僅か数秒、大きな爆発音が響いた。
それに気をとられ、鉈を、佑作の顔まで数cmのところで止まった。
「草食動物め････」
その爆発音を起こしたのは、隠れていた水白ホノカだった。
手には手榴弾が握られている。
「佑作さんを･････佑作さんを殺させはしないっ！」
いつもは大人しいホノカが、初めて大きな声で叫んだ。
「ハハハハハ！ そんなにこの男が大事か!?
面白い女だぁ！！ お前から切り殺してやるよぉ！」
歩霧は鉈を地面に置き、走ろうとしたその瞬間････。
ブズッ！
「あﾞあﾞあﾞあﾞあﾞあﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞ！！！！！」
地面に見えないように設置された罠、トラバサミが作動した。
その鋭いギザギザした歯は、歩霧の右足に深くめり込んだ。
今だ････と感じた佑作は、横に転がり、亮に向かい叫んだ。
「今だ! 撃て！」
掛け声を合図に亮は最後の鎖を撃った。
ズズッ････！ ガッ！
落下するシャンデリアは、歩霧目掛けて急速に落下してきた。
「おがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！」
佑作はホノカを抱え、隠れていた支え柱の後ろへと飛び込んだ。
シャンデリアが歩霧に転落し、人形道に巨大地震のような揺れと音が鳴り響いた。
白い綿と白煙が人形道全体にまわった。
何事も無かったかのように、辺りは沈黙になっていった。
「勝ったのか･････？」
沈黙の人形道の空間に佑作の声が聞こえた。
それに続き、ホノカも声を出す。
「えへへ････勝ったんだよ私たち････」
少しぐったりとした顔で、微笑んだ。
「大丈夫か！？ 佑！」
亮の声が聞こえた。
「あぁ････大丈夫･････だと思う････」
「凄いよ佑！ 佑の協力が無かったらあいつに勝てんかった！
ホンマに有難うっ！」
「あぁ、でもホノカだって協力したよ
有難うなホノカ」
ホノカは少し頬を赤らめた。
佑作、亮、ホノカはスッと立ち上がった。
そして人形部屋を後にした。
「adios･･････欲望ババァ」
新しい朝が来た 希望の朝だ
「お一人様昇天～黒野歩霧さん～シャンデリアのぉ～重みでぇ～圧死ぃ～
残りぃ～7名ですぅ～ 今宵ぃ～血祭りにぃ～上げちゃってくださぁ～い～」
今大会最強の参加者の一人と謳われた女性、黒野歩霧。
彼女の死、それは全ての始まりでもあった。残された最年少で最強の男、麻寺暫････。
彼が起こす、後半戦は殺戮が起こる。大会････いや作戦関係者が皆そう思った。
最後に笑うのは誰だ････。
最後に泣き叫ぶのは誰か･････。
大金を手に入れるのは誰か―――。
前半戦終了
謎に満ちた第１０のエリア、人形道
５人目の死人、桐生和久
彼の亡き事、１０のエリアが開かれる。
一方でそのことを放送で聞いた佑作一行は子供道を歩く
途中で出会った二人の女性、熊井桜･安堂利恵
佑作一行に合流するも、子供道に設置された地雷の罠にかかり尊い犠牲を失う。
先へ先へと進み到着した１０への扉
その扉を開くとそこは人形だらけの部屋
場で語る佑作たちの安らかな時間
それを掻き消すかのように現れる脅威の参加者、黒野歩霧
亮の畏怖する人物の現れにより、場の空気は一気に殺気に漂う
佑作と亮は支持武器を手に持ち、黒野歩霧に戦いを挑む････己を守る為に････。
「アハハハハハ! 殺してやる! 殺してやる！」
歩霧は狂ったかのように笑いながら佑作と亮を、鉈を持ち追いかける。
亮の作戦を実行する為、佑作は準備に取り掛かる。
その作戦は一か八かの賭けでもあった。
人形道の頭上で光を僅かに照らしている巨大なシャンデリア。
亮はこのシャンデリアを見て作戦を思いついたのだった。
歩霧をここまで追い込み、シャンデリアを落とす。
しかしこの作戦を実行するのは容易ではない。
万が一この作戦が失敗でもすれば、佑作たちにはもう希望すら残されていない。
佑作は囮となり、時間を延ばしている。
シャンデリアを支える八本の鉄鎖。
これを亮は、機関銃で鉄鎖を撃っている。
「残り四本･････それまで時間を延ばしてくれ････佑」
亮は眉間に皺を寄せ、懸命に鉄鎖を撃っている。
亮が頑張っている中、佑作も只管時間を延ばしている。
歩霧はそんな作戦の事も知らず、只管佑作を追いかける。
「ハハハハ! もう限界か!? 足が遅くなっているわぁ！」
長時間ぶっ通しで走ってたら誰しもスタミナが切れるであろう。
しかしこの女、歩霧は一向にして疲れを見せない。まるで化け物だ。
「ハァハァ･････やべぇ････もう走れねぇ････」
そう考えていた時、自分の靴に引っかかり転倒した。
光景を見た歩霧はそこにたどり着き、哀れ目で佑作を見た。
「フフッ････もう限界？ もう鬼ごっこは終わりね･････バイバイ」
「佑！！！！」
歩霧はニコッと笑みを浮かべ、鉈を頭上にスッ････と上げた。
「死ね♪」
振り下ろされる僅か数秒、大きな爆発音が響いた。
それに気をとられ、鉈を、佑作の顔まで数cmのところで止まった。
「草食動物め････」
その爆発音を起こしたのは、隠れていた水白ホノカだった。
手には手榴弾が握られている。
「佑作さんを･････佑作さんを殺させはしないっ！」
いつもは大人しいホノカが、初めて大きな声で叫んだ。
「ハハハハハ！ そんなにこの男が大事か!?
面白い女だぁ！！ お前から切り殺してやるよぉ！」
歩霧は鉈を地面に置き、走ろうとしたその瞬間････。
ブズッ！
「あﾞあﾞあﾞあﾞあﾞあﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞ！！！！！」
地面に見えないように設置された罠、トラバサミが作動した。
その鋭いギザギザした歯は、歩霧の右足に深くめり込んだ。
今だ････と感じた佑作は、横に転がり、亮に向かい叫んだ。
「今だ! 撃て！」
掛け声を合図に亮は最後の鎖を撃った。
ズズッ････！ ガッ！
落下するシャンデリアは、歩霧目掛けて急速に落下してきた。
「おがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！」
佑作はホノカを抱え、隠れていた支え柱の後ろへと飛び込んだ。
シャンデリアが歩霧に転落し、人形道に巨大地震のような揺れと音が鳴り響いた。
白い綿と白煙が人形道全体にまわった。
何事も無かったかのように、辺りは沈黙になっていった。
「勝ったのか･････？」
沈黙の人形道の空間に佑作の声が聞こえた。
それに続き、ホノカも声を出す。
「えへへ････勝ったんだよ私たち････」
少しぐったりとした顔で、微笑んだ。
「大丈夫か！？ 佑！」
亮の声が聞こえた。
「あぁ････大丈夫･････だと思う････」
「凄いよ佑！ 佑の協力が無かったらあいつに勝てんかった！
ホンマに有難うっ！」
「あぁ、でもホノカだって協力したよ
有難うなホノカ」
ホノカは少し頬を赤らめた。
佑作、亮、ホノカはスッと立ち上がった。
そして人形部屋を後にした。
「adios･･････欲望ババァ」
新しい朝が来た 希望の朝だ
「お一人様昇天～黒野歩霧さん～シャンデリアのぉ～重みでぇ～圧死ぃ～
残りぃ～7名ですぅ～ 今宵ぃ～血祭りにぃ～上げちゃってくださぁ～い～」
今大会最強の参加者の一人と謳われた女性、黒野歩霧。
彼女の死、それは全ての始まりでもあった。残された最年少で最強の男、麻寺暫････。
彼が起こす、後半戦は殺戮が起こる。大会････いや作戦関係者が皆そう思った。
最後に笑うのは誰だ････。
最後に泣き叫ぶのは誰か･････。
大金を手に入れるのは誰か―――。
前半戦終了