店の親父に言ってやった
「金持ちになったら1番高い飾りを買うから、今日はこの店で1番安い飾りをくれ!!!」
親父は言ったね
「去年この飾りを買った人が宝くじに当たって50万くれた」
俺は言った
「その飾りを貰おう!!」
何十万もする飾りを高らかと抱え自慢げに繁華街を練り歩く、真っ黒なスーツを着込んだ男達に臆する事なく、私は1番安い飾りを掲げ繁華街を練り歩いた。
飾りは安くても俺の心は誰にも劣って無い
これからたんまりと金を稼いで、後に奴等以上の飾りを掲げる事だって出来る。
私には元気で健全な魂と肉体がある
これから何だって出来るんだ。
己の中にみなぎる自信が私に勇気と希望を与えてくれた。
繁栄と富を知らしめる、繁華街で開催される商売繁盛の祭りに、下らなさと軽蔑感を抱いていたが、私に大いなる利益をもたらしてくれた。
自分が無敵だと改めて悟ったのだ