鳥取県を舞台にした連続不審死で、昨年10月に自宅で変死した鳥取市の無職、田口和美さん(当時58歳)について、県警捜査本部が殺人容疑での立件を断念したことが23日、捜査関係者への取材で分かった。捜査本部は近く解散する見通し。

 鳥取市の元ホステス、上田美由紀被告(36)の周辺で7人の男性が変死。上田被告はこのうち鳥取市の自営業、円山秀樹さん(当時57歳)と同県若桜町のトラック運転手、矢部和実さん(当時47歳)への強盗殺人罪で起訴された。この2人と田口さんを除く4人については事件の可能性は低いとみられていた。

 田口さんは昨年10月27日早朝、自宅アパートで心肺停止状態で見つかり、間もなく死亡した。前日午後7時半ごろ、上田被告が田口さんに睡眠導入剤7、8錠を2回に分けて飲ませたところが隣人に目撃されていた。捜査関係者によると、田口さんの体内から複数の睡眠導入剤が検出されたが、田口さんは心臓に持病があり、睡眠導入剤服用と死亡との因果関係が解明できなかったという。ヒ素などの毒物と違い誰にでも手に入る睡眠薬を飲ませた事案で、状況証拠だけで殺人容疑を立件するのは難しいと判断したという。

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