・「今後の日韓関係改善のために先日の外交会談は非常に摂理的に重要な会談となった」

・「安倍首相は日韓関係の改善のために現時点において最高の決断をした」

・「後は韓国政府が責任を果たし、しかるべき対処をするように見守るべし」



もし、こんな風に日韓関係を見ているようなら(またはこれに近い考えを持っているなら)、

あなたは黄色信号を通り越して、かなりレッドゾーンにいます。



Businesswoman holding red card / gcoldironjr2003



「なぜ?政府としての責任を認め謝罪したし、完全なる解決の約束を取り付けて、

なおかつ、お互いに非難しあう事はもう二度と止めようって約束しあったじゃん?

それの何がいけないの?」



今回の外交会談、一体何が問題だったのか?

ひとつずつ確認してみたいと思います。


1.日本政府の声明の問題点

まず、日本政府、岸田外相による声明
(全文引用は、時事ドットコム:日韓共同記者発表全文より)

======(引用)

 一、慰安婦問題は当時の軍の関与の下に多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題であり、かかる観点から、日本政府は責任を痛感している。安倍首相は日本国首相として、改めて慰安婦としてあまたの苦痛を経験され、心身にわたり癒やしがたい傷を負われた全ての方々に対し、心からおわびと反省の気持ちを表明する。

======(引用ここまで)



日本政府が責任を認め、首相の名でおわびと反省を述べていることは評価されるべきかもしれませんが、なぜいつもこれが相手に伝わらないのでしょうか?伝わらなければ意味がないし、謝罪は価値のないものになってしまいます。

ではこの内容のどこに問題があるのでしょうか?
あなたはわかりますか?


・「軍の関与の下に多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた」
・「慰安婦としてあまたの苦痛を経験され、心身にわたり癒しがたい傷を負われた全ての方々」


この内容は慰安婦問題について政府が声明を出すたびに使われる文言です。
国会答弁やら、米国での首相の反省会見やら…。
まるで教科書でもあるかのように、一字一句違わぬように使われます。

慎重に発言していると言えば、そのように見えるかもしれませんが、
残念ながら、これはこの問題を少しでも矮小化しようという日本政府の意向が顕在化したものだということがその後の政府の対応ですぐに明らかになります。

まず、「軍の関与の下に」という表現についてですが、


・慰安所は「軍が自ら考案し設置したもの」であること
・「女性集めや、海路や陸路による輸送」も軍が行っていること
・「慰安所の料金の設定、利用規則などの管理」を軍が全面的に監督・統制していること
・「内務省や外務省など国の機関も深く関与」していること


※参考、日本軍慰安所政策について(京都大学教授 永井和)野戦酒保規程(慰安所の規則を定めたもの:wikipedia)支那渡航婦女の取扱に関する件(内務省の関与を示すもの:wikipedia)


以上の点から見るときに、「軍の関与の下に」という表現は非常に曖昧な表現と言えます。
日本国は「自ら考案し設置した慰安所」というシステムによって、過ちを犯した事実を包み隠さず述べたうえで謝罪しなければなりません。

また、「あまたの苦痛を経験され」「癒しがたい傷を負われた」という表現についても、


・「苦痛を与えた」のは一体誰なのか?
・「癒しがたい傷を負われた」のは本人の問題なのか?



まるで苦痛を経験したのは苦痛を与えた人物が悪いし、傷を負われた本人には同情します、と言わんばかりです。兵士が悪いのでしょうか?女性たちを戦場に追いやった人物が悪いのでしょうか?その責任の所在を曖昧にしていることが事態をややこしくしています。


======(引用)

 二、日本政府はこれまでも本問題に真摯(しんし)に取り組んできたところ、その経験に立って、今般日本政府の予算により、全ての元慰安婦の方々の心の傷を癒やす措置を講じる。具体的には、韓国政府が元慰安婦の方々の支援を目的とした財団を設立し、これに日本政府の予算で資金を一括で拠出し、日韓両政府が協力し、全ての元慰安婦の方々の名誉と尊厳の回復、心の傷の癒やしのための事業を行うこととする。

======(引用ここまで)


日本政府として資金を捻出する、とした訳ですが、


・「全ての元慰安婦の方々の心の傷を癒す措置を講じる」と述べているにも関わらず、被害者本人たちに対するヒヤリングが一切なされていない
・謝罪と賠償はあくまでも、被害者本人たちが納得する形で行われなければならない
・「元慰安婦の方々の名誉と尊厳の回復」というが実態が明らかにされていない。



以上の点から、10億円を捻出する意味がなくなってしまっています。
というより、これではただ単にお金で解決を急いだということになります。
慰安所の実態は事実上の「性奴隷」状態にあった(※)ことをはっきりと認めた上で、
どのような解決が可能なのかを被害者本人たちにきちんとヒヤリングする事が、最も重要なプロセスであるのは間違いないでしょう。

※参考、日本軍将兵の証言・手記にみる慰安婦強制の実態


======(引用)

 三、日本政府は以上を表明するとともに、以上申し上げた措置を着実に実施するとの前提で、今回の発表によりこの問題が最終的かつ不可逆的に解決されることを確認する。併せて、日本政府は韓国政府と共に、今後、国連等国際社会において、本問題について互いに非難、批判することを控える。

======(引用ここまで)



ここが一番問題の箇所です。


・「最終的かつ不可逆的に解決されることを確認」
・「本問題について互いに非難、批判することを控える」



この問題の最終的、不可逆的解決はどのようにもたらされるのでしょうか?
このような事実があったことが広く知れ渡り、二度と繰り返されないよう再発防止に努めることが何より重要視されるべきです。

しかし、この文言には「慰安婦問題について韓国は今後一切話題に出してはならない」とでも言いたい日本政府の意向がプンプン臭ってきます。

事実を正しく伝えることなしに、最終的解決などなく、不可逆的解決など出来ません。

唯一の救いは、「着実に実施するとの前提で」という文言が入っていることくらいでしょうか…。


2.韓国政府の声明の問題点

対する韓国側、尹外相の声明は以下

======(引用)

 一、韓国政府は日本政府の表明とこのたびの発表に至るまでの取り組みを評価し、日本政府が先に表明した措置を着実に実施されるとの前提で、このたびの発表を通じて、日本政府と共にこの問題が最終的かつ不可逆的に解決されることを確認する。韓国政府は日本政府が実施する措置に協力する。

 二、韓国政府は、日本政府が在韓国日本大使館前の少女像に対し、空間の安寧、威厳の維持といった観点から懸念しているという点を認知し、韓国政府としても可能な対応方法に対し、関連団体との協議等を通じて適切に解決されるよう努力する。

 三、韓国政府はこのたびの日本政府が表明した措置が着実に実施されるとの前提で、日本政府と共に今後、国連など国際社会において本問題に対する相互非難、批判を自制する。

======(引用ここまで)


ポイントあげていくと、

・「日本政府が表明した措置が着実に実施されるとの前提で」という文言が繰り返されている。
・「韓国政府は日本政府が実施する措置に協力する」と立場を表明している。
・「少女像に対し、~~~可能な限り対応方法に対して、関連団体との協議等を通じて適切に解決されるよう努力する」


以上の内容から、韓国政府の立場はあくまでも日本の措置を前提としているということがわかります。
また、日本で問題視されている像の撤去についても、努力するとはありますが、撤去を約束などしておりません。
ここは日本側の勇み足であり、報道の問題があります。


「韓国政府は約束を果たすべきだ」

「少女像の撤去が行われない限り、10億円の提供は必要ない」



これ↑は明らかに日本側の悪意有る捏造報道です。

どうが惑わされないようにお願いします。

まるでこの問題を韓国側の責任であるかのように摩り替えようとするのは、明らかに間違っています。

断っておきますが、決して言葉尻を取るとかそういう問題ではありません。

しかしながら韓国政府も、被害者への適切なヒヤリングをしないで合意するべきではなかったと思います。


3.今後の展開について

安倍首相は慰安婦問題に関してコメントを述べる際、

「未来の子供たちに重荷を背負わせてはならない」


と繰り返し述べております。

この言葉の意味するところが、

・「不可逆的解決」
・「少女像の撤去」
・「今後慰安婦問題を蒸し返すな」


ということなら、それははっきり言って間違いです。

本気で未来の子供たちのことを思うなら、慰安婦問題について歴史教育において正しく後世に伝えていくべきだと思います。

またそれを強く望んでいるのが被害者たちだということを知らなければなりません。

後世の子供たちに同じ目にあって欲しくないと、本当に心底願っているのは一体誰でしょうか?

過ちを過ちとして認めるということは、今後こういった事が起こらないよう努力していくことが必要です。

過去にこういうことがあったんだ、という事実を知らなければどうしてそれを防ぐ事が出来るでしょうか?

間違いを忘れてしまう事は短期的には楽になるかもしれませんが、その間違いによって本当の意味で幸せになれたんだ、と言える事の方がどれだけ素晴らしいことでしょうか?

慰安婦問題は、もはや政府間だけの合意で解決する問題ではないのは明らかですし、被害者本人が何を願っているのか、を正しく知る必要があるのではないでしょうか?

それすら関心がないようでは今回の合意による完全な解決など不可能でしょう。

今こそ被害者の声に耳を傾けるべきです。

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今日はちょっとグチ。


最近腹立つこと

「従軍慰安婦はなかった」

と、食口が色んなニュースとかネットから引っ張ってきて紹介してること。

おいおい、マジか?

いい加減にしてくれよ。

ネットの情報、鵜呑みにするつもりなら、ハルモニたちに会って、目の前で言ってみな。

「従軍慰安婦はなかった」

絶対無理だよ。

良心がズッキズキ痛むはずさ。


あ~、腹立つ。

でも、何年も前にわかってたこと。

これから食口が慰安婦問題を否定する、だから問題が大きくなる。

メシヤが神様にとりなして下さった最大の恩赦を自分でつば吐きかけてドロ塗って。

もう辞めてくれ。

いい加減目覚ましてよ。マジで。








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Yahoo!ニュースで見つけた記事↓

“政治教育の先進国”ドイツが打ち立てた「3つの原則」)(http://news.yahoo.co.jp/feature/61)

本文中にもあるように、ドイツと日本との決定的な違いは、過去の歴史と徹底的に向き合ったというところだ。

そういったベースがあって始めて教育改革も進む。
ましてや、過去を正当化さえしている日本に、いくら誇りを取り戻せと言ったところで虚しい。
むしろ誇りを永遠に失わせるような事を恐れるべきではないのか。

ドイツはアウシュビッツを永遠に繰り返してはならない、と国民が共通の理解を持っている。
それによってドイツは誇りを失っているのだろうか?
何十年にも及ぶ努力をヨーロッパの国々は評価しているのではないのか?




対して日本は、慰安所は業者が作った、慰安婦などただの売春婦だ、と政治家が豪語する。
それによって国民は自国を誇れるようになっていくのだろうか?
何十年経ってもアジア近隣諸国が慰安婦問題を解決せよと迫るのはなぜか?
そういった日本の態度を支持する国があると本気で思っているのだろうか?

現在の日本の、この状況をこそ恐れるべきではないのか。



記事参考↓
隣国との間の信頼関係(久保木修巳会長:回顧録より)(http://ameblo.jp/rev-yo-suke/entry-11882592924.html)
日・韓・中の新しい関係(久保木修巳会長:回顧録より)(http://ameblo.jp/rev-yo-suke/entry-11882809980.html)



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