エイジレスの259回 ラベンダーやパクチーに 放射線防護効果

 

 

 

 放射線防護剤は放射線事故などによる被曝の時に必要とされるほか、がん患者などへの放射線治療の時に過剰な被曝を防ぐために予防的に使用されている例もあります。

 

 現在、有効性が認められている放射線防護剤としてヒトに用いられているものはごく限られたものしかありません。

 

 しかしこれらには吐き気、アレルギー、血圧上昇などの副作用があり、安全に使用あるいは摂取できる放射線防護剤が求められています。

 

 

 精油成分の中で代表的な 3 種類のモノテルペノイド(チモール、リナロール、メントール)について放射線防護効果を調べ、リナロールに放射線防護効果があることを明らかにしました。
 

 500 マイクロモルのリナロール処理を施したマウスリンパ腫細胞へ、致死的である 5 グレイの X 線を照射した場合でも、細胞の生存には影響を及ぼさないことが判明。

 

 さらに、放射線による細胞損傷の第一標的である核 DNA の損傷もリナロールの抗酸化作用により、ほぼ完全に防護されることも解明しました。


 リナロールは、ラベンダーの主成分であり、香料として広く日用品に使用されています。
 

 また、香味野菜として親しまれているパクチーにも含まれており、ヒトに安全な化合物であることが大きな特徴です。

 

 

 このために日常的に摂取できることから、予防的な放射線防護効果が可能となります。

 

 さらに、他の精油成分の中にも同様な効果が期待できるものがあると予想されており、その発見が期待されています。

 

 

 放射線に触れる機会があられる方は、試してみては如何でしょうか?