社会は分業 戦死する役（スコブル外骨）377

宮武外骨　滑稽新聞　スコブル




社会は分業 戦死する役


先日、朝日新聞の天声人語 （2014.6.29）に、

明治生まれの川柳家、井上剣花坊の川柳が紹介されていました。

暖室に 酒飲みながら 主戦論

戦場に行く気遣いの無い者が、ぬくぬくとした部屋で

戦争やるべしと気炎を上げている様子が目に浮かびます。



下の図は宮武外骨の滑稽新聞に掲載されていたものです。

一番左の、

軍費を寄付する役

出征する役

戦死する役

勲章を製造する役

勲章をもらう役

は、まさに、世の不公平さを現しています。






先の天声人語にマルクの西部戦線異常なしの一節も紹介されています。
（秦豊吉訳）

前線でドイツ兵が言う。

「おれたちはみんな貧乏人ばかりだ。
　フランスだって大がいの人間は労働者や職人や、
　さもなけりゃ下っぱの勤め人だ。
　それにどうしてフランスの錠前屋や靴屋が
　おれたちに向かって手向かいしてくると思うかい」

「そいつはみんな政府のやることだ」


最後に、
日本軍と日本兵　一ノ瀬俊也著 講談社現代新書
に載っているある日本兵の言葉を紹介します。

「東条（英機首相）を含めた全世界の指導者に
　棍棒を持たせて大きな籠の中で戦わせ、
　世界中の兵士はそれを見物したらいい。」











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