見つかりました。 郷愁の一冊  152 | 郷愁倶楽部

見つかりました。 郷愁の一冊  152

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以前、紹介させていただいた一冊の本。
$郷愁のイラストレーション-6X12White
(郷愁の一冊 125 8月27日)


本と言っても、ご覧のように表紙も無く、ページもバラけて、

とても、本とは呼べないような状態でした。

私が生まれる前から、我が家にあったこの本。

表紙や奥付がなくタイトルも解らないこの本を

僅かな記憶を便りに探していましたが、

見つかりました。


$郷愁のイラストレーション-郷愁01

剥がれてなくなった、挿絵の右端は、蛍をみつめる子どもの絵でした。

$郷愁のイラストレーション-修養蛍の光

挿絵=村山知義 蛍の旅 大木雄三より

$郷愁のイラストレーション-修養函

修養全集 4 寓話道話お伽噺 
$郷愁のイラストレーション-6X12White
大日本雄弁会講談社 昭和4年2月発行 非売品


便利になりましたね、家から一歩も出ないで
検索するだけで、調べることが出来るのですから。
$郷愁のイラストレーション-6X12White
この本は、オークションで購入しました。





私の持っていた本は、593頁 以降でしたので、
その前の頁の挿絵のいくつかをご紹介します。




挿絵=武井武雄 蟻とキリギリス 楠山正雄より

$郷愁のイラストレーション-修養050



挿絵画家の名は、まとめて表示してありますが、
どの作品が、どなたが描かれたかはわかりません。


この画には、RRRのサインがあるので武井武雄さんのものでしょう。

$郷愁のイラストレーション-RRR
 武井武雄の作品に時折見られる
 RRRのサインは、
 この「ラムラム王」(Roy Ram Ram)からのようです。
 なぜ「ラムラム王」をサインにするのかは
 わかりませんが……

 息子さんの死を境にしてその使用をやめたそうです。

 武井武雄の世界「イルフ童画館」







不思議な練り薬 清見陸郎より

「お恵み深い旦那様」と乞食はさもうれしそうに頭を下げましたが、
 すぐ付け足して云うのです。
「どうぞお情けには、わたくしの頬ぺたを一つ殴って下さいまし」


$郷愁のイラストレーション-修養710



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岡本帰一画
挿絵は、サインに Kiichi とあるので、岡本帰一さんでしょうか。






こほろぎとおけら 尾關岩二より(挿絵、不明)

$郷愁のイラストレーション-修養154







 芥川龍之介より(挿絵、不明)

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赤い蠟燭と人魚 小川未明より

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岡田なみぢ画



補 足
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$郷愁のイラストレーション-修養広告

いろいろ調べていくうちに、この本の広告が見つかりました。

この本は、以前、猫の手さんから教えていただいたように、
円本(一冊一円で販売された本)のようです。
ただ、発売後、出版元の大日本雄弁会講談社の社長の野間氏が
報知新聞社長に就任したので、新購読者獲得のために流用されました。

奥付の「非売品」は、そのようないきさつからのようです。
(1976年に復刻版が出ています)









「あべちゃんのブログ」さん、読者登録ありがとうございました。

$郷愁のイラストレーション-No
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