君よ憤怒の河を渉れ! | Bokuと映画  Chackn'sBlog

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おきにいり映画、 地元鹿児島のこと、 70年代、80年代のおもしろかったこと、 
趣味の話、 最近の出来事など。。

映画のほうも




いきましょう。





少し




ほとぼりも冷めたとこですので





追悼 健さんてことで



この作品を。





「君よ憤怒の河を渉れ」






1976年公開作。


監督佐藤純弥。



健さんが


東映をでて


フリー1作目となるこの作品。




この前後には


同じ監督で、「新幹線大爆破」(1975)、


「野生の証明」(1978)がありますが、




大風呂敷映画の代表作のような3作品でございます。


まだ「新幹線~」は


ピカレスクロマンとパニック映画の融合された傑作ではありますが、



75年はこの「新幹線大爆破」と


田中登監督の菅原文太競演の「神戸国際ギャング」を撮り終え


東映を離れます



「君よ~」は


大映映画製作の松竹配給作品。



当時は



東京の街に馬を走らせ話題になっていたようです。



これは作中もインパクト大ですねえ。




私は2年位前ですか。


なんとなくツタヤさんで借りて見たのが初鑑賞でした。



佐藤監督の


大風呂敷作品にも少し慣れていたので


意外とね、


評判よりは楽しく観れました。




なにしろ




このころの健さんは一番油が乗ってる40代半ばごろです。





じつにかっこよい。




もちろん




コレ以前の健さんも



「昭和残侠伝」や「網走番外地」、


じつにシュっとしててかっこいいのですが、






実はまだ任侠物ってのは


あんま見てない。


何作かは見たことあり、


知人にこの辺りの任侠物を好きな方もいますので


いつか見ようとも思ってはいるのですが、



今のところ実録物止まりなままですよ。




70年代の




「新幹線大爆破」以降の健さんは



この作品以降、


「八甲田山」、


「幸福の黄色いハンカチ」、


「動乱」、


そして以前から好きだった



「冬の華」。





そして東映のころから続いた


降旗監督とは最後までお付き合いすることになるわけです。





鹿児島では



「ホタル」はロケ地として


今でも残っています。






いろんなエピソードを



テレビで見るたびに



悔やまれます。





今回の紹介した


この大風呂敷映画は



おとなり中国では大ヒットした作品で、



健さんのみならず、


佐藤監督や


競演の中野良子さんも


中国で著名人になっていたといいます。





NHKでも「単騎、千里を走る」のドキュメンタリーの再放送で


語っておりました。




その番組では


人との出会い、語らいこそが人生であると


悟っておられましたね。





そういう意味では



遺作「あなたへ」は






なるべくしてなった最後の作品でしょうね。




ツタヤさんの健さんコーナーは


ほとんどが貸し出し中の状態でしたよ。




みなに愛されてた




役者さんでしたね。






私ももう少し歳が行ったら



昔の任侠物も見たいと思っていますよ(^^)



それでは。




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