人材育成に、子育てに…
人を褒めるということに重きが置かれるようになって久しい…
人は褒められると嬉しいのはもちろんで。
嫌な思いをする人はいない。
ただ、受け取り方によっては、
“あ、この人何か下心があるのかな?”とか、
“なんか嘘っぽい”“白々しい”などと思うのは、
やましいことだろうか?
職場でも、部下を褒めて伸ばす!
という研修があったり、
トップセールスになるには、
お客様を喜ばせる(褒める)ことです。
などなど。
すべての人を褒めたたえると、
マジックのように物事がうまくいくといったような。
営業関係のお仕事や、出世したい人、
部下をうまく取り纏めたい上司などは、
少なくとも、取り入れているテクニックかもしれない。
もちろん、まんまと運よく効を奏して、
売上が上がるかもしれないし、
モチベーションを上げる社員も出て来て、
昇進出来るかもしれない。
相手の受け取り方では…
仕事上では、他人同士では、
そんな一瞬のテクニック(あえて、テクニックという)で、
うまくいく場合もあるかもしれない。
でも、子育てにはその、
“白々しさ”や、“下心”はありえない。
真剣に向き合うことが大事で。
本当に子どもの能力伸ばしたいなら、
その子の本質をよく観て、
その子に合った、場面に応じた、
褒め方をしないと心は育たない。
だから、自然と褒め方も兄弟で違ってくる。
そうしていると、おのずと褒めるだけではだめで。
怒る時も真剣に怒らないと
ダメということもわかってくる。
そのメリハリが、親の熱い思いが伝わって、
心が育つ。
こちらに気持ちがないのに、
ただ褒める。
褒められ慣れてしまうと、
成長して思春期の頃には、
大人を舐めるようになる。
そうなると、手の付けようがない。
思春期に自分の子供を
コントロールできなくなったママたちは、
口を揃えて、
“小さい時はあんないい子だったのに…(泣)”と言う。
手がかからないいい子ほど、
こちらが注意深く関わらないと危ない。
褒めるときには言葉だけでなく熱い思いを伝えて。
respect&responsibility