こんにちは,ドクターNです.
今回は,アロマセラピーについて紹介します.
アロマセラピーは,植物から抽出されたエッセンシャルオイルの香りが体におよぼす効果を
その種類ごとに分類して使用する補完代替療法です.
このように書くと難しいと思われる方もあるかと思いますが,要は
入浴剤,トイレの芳香剤などでおなじみの,「香り」による効果を期待した方法です.
認知症の方にアロマセラピーを行うと,以下のような効果が期待されます.
①脳の記憶領域にはたらきかけて,記憶力をアップさせる.
この目的には,ローズマリー、レモン、ジュニパー、ペパーミント、バジル、グレープフルーツなどが
適しているとされます.
②睡眠の質の向上.
この目的には,ラベンダー、カモミール・ローマン、オレンジ、ネロリ、ベルガモットなどが
適しているとされます.
③不安,焦躁症状の改善.
この目的には,ベルガモット、ラベンダー、カモミール・ローマン、オレンジなどが
適しているとされます.
光毒性がある成分(レモン、グレープフルーツ、ベルガモットなど)は
12時間は紫外線を避けたりする必要があるなど,注意事項が若干あるようなので,
調べてから試してみてはいかがでしょうか.
なお,本人のきらいな香りではかえって逆効果になる可能性もありますので,
注意が必要です.
このアロマセラピーは,介護をする人の癒しにもなりますので一石二鳥ですね.