文フリin大阪を終えて | 文学フリマへの道!

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ここでは同人誌作成までの日々と、各メンバーの好きなことを記事にしていこうと考えています(´・ω・`)
文学だとかマンガだとかアニメだとかゲームだとか音楽だとか

今回の『リプロ ゼロ号~希望~』の編集長を務めました淡夏です。
文フリで僕達の本を手にとられた稀有な方はお久しぶりです。

さて、文フリin大阪が終わって一週間が経ちました。
今さらかもしれませんが、その個人的な所感を一つ。


我々“リプロ”のメンバーは、その大半が創作とは無縁の生活を送っていました。
言い換えれば、常に消費者の側に立って作品に触れていました。
私自身は大学のサークルで物書きをしていましたが、それでも自分の活動を振り返ってみると、独りよがりなだけの執筆をしてきたように感じます。

それが今回、創作する側、生産者の立場になり、身内以外の人に作品を届けようということを試みたわけです。
作品を作り、実際に売ってみたところ、結果として利益を上げるには程遠い売上となりました。

しかし、私はそこである勘違いをしていたことに気付きました。
執筆段階では愛情を持って書いていた作品を、いざ会場に持ち込んだ時には“商品”として扱っていたのです。
これがビジネスなら、何も間違いではありません。
ですが、場所は同人の即売会。
そもそも、利益を上げる目的で作品を売る場所ではありません。

昔、どこかで「同人即売会にはお客様はおらず、皆参加者だ」という言葉を耳にしたことがあります。
これは、売る側も買う側も、共に目的は“作品を共有する”ことにあり、お金のやり取りは互いの評価をかたちにしたものでしかない、ということだと思います。
そのことを弁えずに作品を作ってしまったことは、私自身反省すべき点だと感じております。

ですが、これはもう一度創作と向き合える良い機会になったと感じています。
メンバーの中にも、「次もやりたい」という声が上がっています。
まだ何の企画もたっていませんが、今回の経験を次に繋げる所存です。


最後になりましたが、手にとっていただいた皆様方には感謝の言葉もありません。
次は、読んで世界の見方が変わるような作品を作るよう努力しますので、またの機会を楽しみにしていてください!