看護婦さん、僕のこと…
「社長~! 今日のお出かけはどこですか?」
「うっひっひ~! REON課長の大好きなところ」
「・・・。なんか・・・嫌な予感」
「あのぉ・・・、たまには、ハチ公バスなんぞに乗って、遠出でも・・・。」
「いや、今日は、歩いて近所にお散歩。」
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「おっと~、ここは、フレンズ動物病院。 僕がアヒル になって以来かも・・・。」
「今日は、狂犬病の注射。 悪魔スイッチ が入らないようにしないとね。」
「ひょえ~ 」
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「REONちゃん、大丈夫、すぐ終わるからね~。」
「ほうら、恐くない、恐くない。」
「REONちゃん、ほら、みんな、お注射してるんだから~!」
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「すみませんね・・・。だいぶ暴れたようで・・・。」
「ハァ、ハァ、ハァ・・・。」
「こらぁ~! 看護婦さんが、ずいぶん困ってたぞ。 君さ、ちゃっかり、首にしがみついてただろ?」
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「・・・。 社長、ちょっと神社に寄りたいのですが・・・。」
「なんで?」
「看護婦さん、ビビリでごめんなさい。僕のこと嫌いになりませんように」