どうもどうもこんばんは。
お久しぶりのネタの回です。
今ある続きを書きたかったのですが、文章が纏まらず(´Д`)
タイトルがアレですが、誰も死にませんしむしろハピエンテイストですwww
しかし出てくる単語に不快感があった場合には申し訳ございません。
病んだ私が書いた残念な文章でも良いよ!という方はどうぞ~☆←星とかつけてみるw
*******************
パリ、と割れる音がした。
~死と云うもの~
死と云うもの―――それは、破壊。
何かが壊れ、今の自分ではいられなくなるもの。
最近敦賀さんが、変わった。
正確に言えば、変わった『ような気がする』だけで、実際に何かをされたわけではないけれど。
過去の敦賀さんの態度や行動を思い起こして、考えて。
その結果、分かったことは、私を見る『瞳』が変わったという事だった。
敦賀さんにその瞳で見つめられると、私の中の何かがひび割れ。
其れは次第に大きくなっていく。
見せてはいけない。
殻を破ってはいけない。
なのに、私は其れを止めることができない。
***
「―――最上さん」
ふいに背後から声をかけられ、私は驚いて振り返った。
今日は、ラブミー部に頼まれた事務仕事を一人部室で作業していて。
夕刻になり日が落ちてきたにも関わらず、没頭しすぎて部室の電気をつけることさえ忘れていた。
「あっ…敦賀さん。お疲れ様です」
急に開けられたドアから、廊下の明かりが射し込む。
それが少し眩しくて、私は目を細める。
「お疲れ様。部屋、暗くない?電気つけるよ?」
敦賀さんは私の返事を待つことなく、ドアの横にある壁のスイッチに手を伸ばして。
パチ、と音が鳴るとともに、部屋が明かりに包まれた。
「ありがとう、ございます…」
「今日は最上さん一人?」
「あ、はい。今日だけ。
明日は三人で続きを作業するんです」
柔らかな笑顔を向けながら、敦賀さんは私の側まで歩みを進める。
でもその瞳は、私の心を射るように熱を持ち。
その瞳に見つめられると、私は途端に動けなくなってしまう。
パリ。
パリ。
…あぁ、また。
私の中の何かがひび割れる。
『恋をしない』と決めた心が、壊れていく。
今の私が、―――死んでしまう。
「最上さんは、今日はこの仕事だけ?」
テーブルで作業をしていた私の隣に、敦賀さんが座る。
それはスマートな動作で、迷いもない。
「あ、はい。明日もあるので、今日はそろそろ帰ろうかと…」
帰ろうかと、思っていた。
夜になったら、敦賀さんが事務所に戻ってくると思っていたから。
私が私でいられるように、敦賀さんに会う前に帰ろうと考えていたのに。
「俺も、今日はもう終わり」
机に片肘をついて、覗き込むようにこちらを見る敦賀さんと、目が合う。
まっすぐなその瞳に吸い込まれそうで、思わず目が游いでしまい。
敦賀さんは、その一瞬を見逃さなかった。
「あっ…」
長くたくましい腕が伸びる。
向かった先は私の掌で。
作業中の手を包むように、奪われた。
「ね、最近俺の家に来てないね」
「それ、は…」
「今日、食事をお願いしてもいいかな?一人じゃ食べる気も起きないんだ」
「そんな…」
「来てくれる?」
繋がった手を遊ぶように弄り、指先を絡めながら会話にならない会話を繰り返す。
私は石のように固まった体でコクコクと頷くことで精一杯だった。
「…良かった。じゃあ、先に駐車場に行ってるから、片付けたらおいで」
ふ、と微笑んで敦賀さんが絡めていた私の手を離す。
そしてまたスマートな動作で席を立ち、その長い足で数歩歩くと、部室のドアを開けて一言放った。
「―――待ってるよ」
バタンと音をたてて閉まるドア。
鏡はないけれど、今の私はきっと真っ赤なひどい顔。
先程まで温もりを感じていた掌に視線を落として、軽く握るとその指先に唇を寄せてみる。
パリ。
パリ。
壊れていく。
私の殻が破れていく。
殻が破れたその中からは、温かな何かが涌き出ていて。
それは案外嫌なものではなく、新しく包まれるような感覚に、そのまま身を投じた。
***
死と云うもの―――それは、再生。
新しい私に生まれ変わるための、最初の一歩となるもの。
涌き出た其れが何なのか、今はまだ、私は知らない。
*******************
久しぶりの更新、じめっとしていてスミマセンwww
メンテ前にこっそり更新www
お久しぶりのネタの回です。
今ある続きを書きたかったのですが、文章が纏まらず(´Д`)
タイトルがアレですが、誰も死にませんしむしろハピエンテイストですwww
しかし出てくる単語に不快感があった場合には申し訳ございません。
病んだ私が書いた残念な文章でも良いよ!という方はどうぞ~☆←星とかつけてみるw
*******************
パリ、と割れる音がした。
~死と云うもの~
死と云うもの―――それは、破壊。
何かが壊れ、今の自分ではいられなくなるもの。
最近敦賀さんが、変わった。
正確に言えば、変わった『ような気がする』だけで、実際に何かをされたわけではないけれど。
過去の敦賀さんの態度や行動を思い起こして、考えて。
その結果、分かったことは、私を見る『瞳』が変わったという事だった。
敦賀さんにその瞳で見つめられると、私の中の何かがひび割れ。
其れは次第に大きくなっていく。
見せてはいけない。
殻を破ってはいけない。
なのに、私は其れを止めることができない。
***
「―――最上さん」
ふいに背後から声をかけられ、私は驚いて振り返った。
今日は、ラブミー部に頼まれた事務仕事を一人部室で作業していて。
夕刻になり日が落ちてきたにも関わらず、没頭しすぎて部室の電気をつけることさえ忘れていた。
「あっ…敦賀さん。お疲れ様です」
急に開けられたドアから、廊下の明かりが射し込む。
それが少し眩しくて、私は目を細める。
「お疲れ様。部屋、暗くない?電気つけるよ?」
敦賀さんは私の返事を待つことなく、ドアの横にある壁のスイッチに手を伸ばして。
パチ、と音が鳴るとともに、部屋が明かりに包まれた。
「ありがとう、ございます…」
「今日は最上さん一人?」
「あ、はい。今日だけ。
明日は三人で続きを作業するんです」
柔らかな笑顔を向けながら、敦賀さんは私の側まで歩みを進める。
でもその瞳は、私の心を射るように熱を持ち。
その瞳に見つめられると、私は途端に動けなくなってしまう。
パリ。
パリ。
…あぁ、また。
私の中の何かがひび割れる。
『恋をしない』と決めた心が、壊れていく。
今の私が、―――死んでしまう。
「最上さんは、今日はこの仕事だけ?」
テーブルで作業をしていた私の隣に、敦賀さんが座る。
それはスマートな動作で、迷いもない。
「あ、はい。明日もあるので、今日はそろそろ帰ろうかと…」
帰ろうかと、思っていた。
夜になったら、敦賀さんが事務所に戻ってくると思っていたから。
私が私でいられるように、敦賀さんに会う前に帰ろうと考えていたのに。
「俺も、今日はもう終わり」
机に片肘をついて、覗き込むようにこちらを見る敦賀さんと、目が合う。
まっすぐなその瞳に吸い込まれそうで、思わず目が游いでしまい。
敦賀さんは、その一瞬を見逃さなかった。
「あっ…」
長くたくましい腕が伸びる。
向かった先は私の掌で。
作業中の手を包むように、奪われた。
「ね、最近俺の家に来てないね」
「それ、は…」
「今日、食事をお願いしてもいいかな?一人じゃ食べる気も起きないんだ」
「そんな…」
「来てくれる?」
繋がった手を遊ぶように弄り、指先を絡めながら会話にならない会話を繰り返す。
私は石のように固まった体でコクコクと頷くことで精一杯だった。
「…良かった。じゃあ、先に駐車場に行ってるから、片付けたらおいで」
ふ、と微笑んで敦賀さんが絡めていた私の手を離す。
そしてまたスマートな動作で席を立ち、その長い足で数歩歩くと、部室のドアを開けて一言放った。
「―――待ってるよ」
バタンと音をたてて閉まるドア。
鏡はないけれど、今の私はきっと真っ赤なひどい顔。
先程まで温もりを感じていた掌に視線を落として、軽く握るとその指先に唇を寄せてみる。
パリ。
パリ。
壊れていく。
私の殻が破れていく。
殻が破れたその中からは、温かな何かが涌き出ていて。
それは案外嫌なものではなく、新しく包まれるような感覚に、そのまま身を投じた。
***
死と云うもの―――それは、再生。
新しい私に生まれ変わるための、最初の一歩となるもの。
涌き出た其れが何なのか、今はまだ、私は知らない。
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久しぶりの更新、じめっとしていてスミマセンwww
メンテ前にこっそり更新www