嬉しいことに、続きを、という声を頂きましたので、書いてみましたwww

こんなお話に、暖かいコメをありがとうございますwww





*******************



ふわふわの頭を撫でて。
軽いからだを抱き締めて。

俺の膝の上で寝息をたてる君は、なんて愛らしいのだろう。


***


PCゲームで、彼女にそっくりなペットの小動物を飼い始めた俺。

彼女を想い、つけた名前はもちろん「キョーコ」。

どピンク色を纏ったその「キョーコ」は、それから毎晩俺の膝でご機嫌に俺を見上げていた。


頭を撫でると尻尾をふり。
どこにいっても後ろからぴょこぴょこと追いかけてくれて。
眠くなると俺の膝で丸くなり眠る。


しかし、この「キョーコ」と触れ合うと、癒される想いももちろんあるが、むなしくなるのも事実。


彼女に同じリアクションをとってもらえる日は、来るのだろうか…。


俺は、いつかその日が来るのを夢見ながら、毎晩「キョーコ」を撫で回しているのだった。



***




「―――いや、それはダメだろ!!」


ある日事務所で、社さんに「目が充血している」との指摘を受け、仕方なくペットの存在を教えたところ、お叱りを受けてしまった。


「どんなペットを飼ったのか知らないけど、蓮、お前それはハマりすぎだよ」


色や名前はもちろん教えていない。


「そうですか?社さんだって、結構このゲームで遊んでますよね?」

「俺はお前みたいに体調に出るほど遊んでないよ!
お前の目の下、クマが出てひっどいぞ」

「……。」

「とにかく!
お前は只でさえ睡眠時間が短いんだから、いくら可愛くてもその子に割く時間はもう少し減らせよ!!」


事務所の廊下を、大きな声でぷりぷりと怒る社さんと歩いていると、ちょうど前から最上さんがやってきた。
それに気づいた社さんが、先に彼女に声をかける。


「あ!キョーコちゃん、おはよー!!」

「おはようございます。敦賀さん、社さん」


久しぶりに彼女の顔を見る。

会えて嬉しいはずなのに、毎晩ペットを彼女の分身として愛でているせいか、罪悪感でまともに顔が見られない。


「…おは、よう」


少し目線を反らしながらの挨拶は、違和感があっただろうか。
心なしか、最上さん自身も挙動不審に見えてくる。
指先をイジイジと動かし、俺に何か言いたげだ。


「…?キョーコちゃん、どうしたの?」


俺の勘違いではなかったようで、社さんが問いかける。


「あっ、あの…、今のお話…。

敦賀さん、恋人が出来たのですか……?」



………。


「……え?」


俺も社さんも、ポカンとした顔で最上さんを見る。

何を勘違いしたのか、最上さんは俺に恋人ができたのだと思っているらしい。

しかし、このリアクションは…。


「あっ、あのですねっ!
敦賀さんに恋人が出来ちゃダメとかじゃないんです!!

ただ、敦賀さんに恋人が出来たのであれば、私はもうお食事を作りにうかがっていられませんから!!
だから聞いてみただけなんですぅっ!!」


あわあわと、慌てながら話す最上さん。

こんなリアクションをされたら、期待してしまうじゃないか。

思わず頬が緩む。


「最上さん、なにか勘違いしているようだけど、俺には恋人なんて出来ていないよ――?」


それから俺は最上さんを宥め、うまくぼかしながらも真相を話し出した。


***


「ペットのお話だったんですね!

そんなに可愛いなんて…、私も見てみたいです!!

ところで、なんと言うお名前なんですか?」

「え!?いや、名前は……。」


結局最上さんの誤解ははっきりと解くことができたが、俺にはまた別の問題が浮上し、改めて罪悪感を感じることになってしまったのだった。




*******************



思いつきの続編はやっぱり無理ですね(^^;

もう続かないですよ~。