引き続き、妄.想.癖のあるヘタ蓮さんw
嫌な方は、backどうぞー(^^;



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「………キス、してくれませんか…?」


キョーコの爆弾発言により、俺の思考が停止した。

まさか。
今の発言は本当に純情可憐なキョーコの口から出たのか?

赤く染まった頬に、照れるように少しうつむきながら俺を上目遣いに見つめる瞳。

目が合うと、はにかむように微笑んだ。


………これは、夢か?

でなければ、部屋のどこかにカメラが隠されていて、カメラ越しの社長がキョーコを操っているのか。

つまり、俺は今試されているというのか…!?


頭の中では小さな俺が右往左往している。

キョーコからの積極的な行動は、俺の脳内シュミレーションにはないのだ。


「あ、の……。敦賀さん?」


真顔で考え込んでいる俺を、不思議そうに見る。
そして、気がついたかのように、

「あっ、ご、ごめんなさい!

映画、見てましたよね…。
邪魔しちゃいました…」


小動物のようにしゅんと小さくなる姿。
なんっって可愛いんだ!


映画は過去に何度も見たもので、俺は正直なところを言うと既に見てはいなかった。


……許されるなら、キスだってなんだってしたい。


「キス…、して良いの…?」


余裕がないときの俺は、パンクするとどうも余裕のあるフリをして妖しい笑みを浮かべる癖があるようだ。


キョーコは更に顔を赤くして、恥じらいながらもコクンと小さく頷いた。




甘い香りに誘われるように、顔を近づける。

手を伸ばし、キョーコの髪に触れる。


……体に触れちゃダメだ。
ましてや今日は肩の出たセーター。

素肌に触れたら、一溜まりもない。



髪の中に指を差し入れて頭を引き寄せる。


…ちゅ…


俺は、軽く触れるだけのキスを落とした。

いつもの、だ。


「……ん…」

キョーコの吐息が漏れる。


これ以上は、自分で自分を止められる気がしないので、今までしたことはなかった。

吐息を聞いているだけでもヤバい。


体を離すと、いつもは赤く恥じらった顔を見せてくれるキョーコなのに…。


今日は違った。

若干不満げだ。


「これで、おしまいですか…?」



あぁ、くらくらする。
この子は本当に、俺の知っているキョーコなのか?




つづく
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蓮さん振り回されてますwww