ガチャン!!
「きゃっ…!!」
「…!最上さん、大丈夫!?」
少し冷めていたけど、それでもまだ温かいコーヒーをこぼしてしまい、自分にかかってしまった。
「熱…
っひゃあぁぁぁぁ!!」
慌てて駆け寄った敦賀さんが、いきなり私を抱き抱えて、私は思わず悲鳴をあげてしまった。
お、お姫様だっこ!?!?!?
「敦賀さん!私歩けます!!大丈夫ですからぁ!!」
「うん、ちょっと暴れないで」
抱えて連れてこられたのはお風呂場の前。
「脱 いでお風呂に入って。
お腹、痕が残らないようにして」
敦賀さんはそれだけ言うと、私を下ろしてさっさと脱 衣場から出て行ってしまった。
******
「あ、れ…?」
シャワーを浴びて脱 衣場に戻ると、私の衣服が消えていた。
残ったのは先程までつけていた下着と、バスローブ。
用意してくれたのは敦賀さんしか居ないわけで。
かぁぁ///
しっっ!!下着、見られた!?
いやあぁぁ!!
自分の起こした失態を怨みながらも、手元に残った衣服を急いで身に付けて、部屋に戻る。
「た、ただいま戻りました…」
「お帰り。
服、シミになると困るから、ランドリーサービスに出したよ」
ランドリーサービス!?
「今日中には戻るけど、数時間はその姿で居なきゃいけないけど…大丈夫?」
「う、…はぃ…」
こんな姿で敦賀さんの前にいるだなんて、本当に私はなんてはしたない…。
慣れない姿にソワソワしながら、敦賀さんの立っているベッドルームの方に近寄る。
「あの…敦賀さ………ぁ…!」
声をかけた瞬間に腕を引かれ、目の前が反転し、気がついたらそこはベッドの上だった。
目の前には敦賀さん。
軽く手首をベッドに押し付けられている。
「二人きりのホテルで、バスローブ姿なんて………
俺以外でこんな状況、作っちゃダメだよ…?
お腹は、火傷大丈夫?
……消毒……しようか………」
私、どうなっちゃうの!?
続く
*************
嘉月な蓮様でwww
「消毒しようか」が書きたかっただけwww