大切な頂き物の続きです♪
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~敦賀さんと3倍キョーコちゃん㊥~
キョーコが2人に何か言い掛けたとき、先に後ろから蓮が口をはさんだ。
「最上さん。これは一体…」
キョーコは振り返ると必死に話した。
「どうしてだかわからないんですが、朝目覚めたら3人になっていまして…」
蓮とキョーコはちらっと他の2人を見る。
「外見は私なのですが性格は『DARK MOON』の未緒と『BOX"R"』のナツなんです」
キョーコがそう訴えているとナツが蓮によってきた。
「敦賀先輩、その子と話してないで、こっち」
そう言って蓮をソファへと連れて行く。
「ナッちゃん!腕からませないで!胸!当たってるって!いやぁぁぁぁあ!破廉恥よ!膝の上に座らないっ!」
キョーコは全身真っ赤だ。
「ちょっと、五月蝿いわよ。それと蓮、紅茶に合うスコーンかマフィンをもってらっしゃい」
「未緒!敦賀さんを呼び捨てにしてパシリにしない!」
美緒はキョーコの事など構わず蓮に冷たい視線を送った。
キョーコは全身真っ青だ。
蓮は複雑ながらも何とか状況を理解した。
「…しかしこれは」
蓮は中身はどうあれキョーコが自分の上で誘惑する姿と名を呼び捨てするという事に理性を試されている気がした。
挙げ句、本体は潤んだ瞳で蓮を見つめだした。
「ほんっとうに申し訳ありませんっ」
止める間もなく土下座して非礼を詫びだした。
<つづく>