白い花 | ひより軒・恋愛茶漬け

白い花

疲れすぎて

眠れない夜の

空腹。


目覚め

はだしで

床に下りると


ひんやりとした月の光が

窓から差し込んで

僕の中の

白い花を照らす。


きょう

君を

拒んだ。


なきそうにゆがんだ

その顔をみて

少し満足した自分を

思い出した。


やさしく

つながれるはずだった細い指を

そっと

ポケットにしまう君。


自分の中の花を

汚さないことだけを

考えて


君の中の花を

無神経に

ずっと

踏みつけてた。


誰も触れない

僕の花びらに

温度は

いらなくて


作り物と同じ

見せ掛けの白さだけが

風に揺れている。


優しさを

ほしがっていることを

けして認めない


強がる姿が

自分の美しさだと

独りよがりの顔で

信じたままで。








TRIPLANE「白い花」を聞いて

感動したので、これを書きました。


元の歌とはぜんぜん違うのですが

イメージを勝手にふくらませて。