ゆ:ねぇ。。ヒロ君のお家ってどの辺なの?

ヒ:電車が通る近くの犬飼ってる家。

ゆ:なにそれ( ´艸`)


付き合い始めの頃、ヒロにたずねたけど

教えてもらえなかった家の場所。


SEXをするようになって親しくなって、

『結婚しようね~♪』

なんて言い合うほどになったある日の日曜日、

やっと教える気になったらしい。


ヒ:ゆうちゃん、俺の家来る?

ゆ:え~いいの?行きたい♪

ヒ:でも汚いよ!古いし、貧乏だし。。。

ゆ:そんな事気にしないよ~平気!

ヒ:両親に合わせたいんだ~

ゆ:いいけど。。緊張する~

ヒ:大丈夫!そうゆう親じゃないから。

ゆ:どうゆう親なのそれは(^∇^)


彼氏の親に会うなんて初めてでドキドキ。

到着すると何故か忍び足になってしまったゆう。


ヒ:ただいま~

ゆ:こんにちは~


奥から出てきたのは綺麗な顔立ちのお母さん。

背は低くて小さくて手足が細いのにおっぱいは大きい。

お化粧が濃くて髪は金髪。

なんだか水商売をしてるような感じだな~と思ったら

その通りだった。

(女って、出会ってすぐにコレだけの事を観察することが出来るんだよ)


母:あ~来てくれたんだ!ヒロから話は聞いてるよ!どうぞ~あがって~

ゆ:はい。ありがとうございます♪

母:ヒロ。。迷惑かけてない?

ゆ:全然!とても楽しくお付き合いさせてもらってます。

母:こんないい子と付き合えるなんてね~あの子が。


とっても優しいお母様だった。

ゆうとも気があってすぐに仲良くなれた。


すると隣の部屋から照れくさそうに小さな男の子が出てきて

ハニカンでいた。


え?弟?と聞いていいものか分からないくらい年が離れている。

小学3年生。まさかず君。ヒロの弟だった。


まさ君はすぐにゆうを気に入ってくれて

『お外であそぼ~♪』って言ってくれた。

可愛い弟。


ゆうは元々子供が大好きで面倒をみるのも得意だった。

一緒にサッカーをして遊んでもわざと負けてあげたり

褒めたりするから、まさ君はどんどんゆうを好きになって

手をつないだり抱きついたりしてくれるようになった。


そんな風にワイワイ楽しく遊んでいたら

その様子を見てヒロが飛んできた!


ヒ:まさかず!離れろよ!

ま:ヤダ~お姉ちゃん好き♪

ヒ:ダメだ!離れろ!


強く引き離す。。。


ヒ:俺のゆうちゃんなんだからな!!


なんとも大人気ない言葉。


ゆ:( ´艸`)なに言ってるの~いいじゃん!

ヒ:そうゆう事いわないで~取られたくない!

ゆ:ちょっと!

ヒ:まさかず、あっち行けよ!


冗談だと思った。

わざとやきもちを妬いたフリをしてるのかと思って笑っていた。


でもヒロは本気だった!

悲しい顔になって泣きそうに。。。


ゆ:ちょっと!どうしたの!大丈夫だって(・_・;)

ヒ:俺、ホントに嫌なのに。。

ゆ:分かったよ、ごめん。


弟にまでやきもちを妬く。これも愛?

ゆうの頭の中はハテナでいっぱいだった。


夕方、ゆうがちょっど帰ろうとしていた頃、

ヒロのお父さんが帰って来た。


ヒロのお父さんは見た目はヤクザ。

金のネックレスをしてパンチパーマ。

ガッシリとした筋肉質なカラダ。

競走馬を育てる仕事をしている。馬主さん。


ゆ:(゚ー゚;こんばわは~お邪魔してます。。

父:おぉ!可愛い子だな!

ゆ:ちょうど帰ろうとしていた所で。。

父:そうか!またゆっくりおいで~♪

ゆ:はい♪ではお邪魔しました~


笑顔がステキな人でした。。。


その帰り道。

ヒロの顔が曇っている。


ゆ:どうしたの?

ヒ:・・・・・・・・。

ゆ:何?

ヒ:俺、ゆうちゃんだから。。言うね!

ゆ:ん?

ヒ:ゆうちゃんにだけは言っておきたい。

  誰にも言ってないし、ゆうちゃん以外の人に

  言うつもりもないんだけど。

ゆ:うん。

ヒ:あれ、俺の父ちゃんじゃない。。

ゆ:え?(・・;)

ヒ:俺はホントの父ちゃんを知らない。

ゆ:え?え?

ヒ:まさかずは、母ちゃんとあの父ちゃんの子。

  俺は母ちゃんの連れ子。

  母ちゃんバツ1なんだ。

ゆ:そうなんだ~

ヒ:でも母ちゃんも父ちゃんも俺がそのことを知らないと思ってる。

ゆ:ん????

ヒ:こっそりバアちゃんが教えてくれたんだ。

  あの父ちゃんと俺は血がつながってないって。

  ホントの父ちゃんの名字と名前も聞いた。

  でも、ドコにいるかは分からないし見たこともない。

ゆ:おばあちゃんにその事を聞いたよ~って、

  お母さんにも言わなかったんだね。。。

ヒ:そう、ずっと言わないつもり。


なぜヒロは言わなかったんだろう。。

言えなかったのかな。。。

両親の隠し事に気づかないフリをしながら気遣って接していくなんて、

辛いときもたくさんあっただろうに。。


ヒ:父ちゃんは、まさかずには優しい。  

  俺とまさかずの扱い方が全然ちがう。

  本当の父ちゃんだと思いたいのに。。。

ゆ:。゚(T^T)゚。


だから、ゆうがまさ君と仲良くするのを嫌がったんだ。

まさ君ばっかり可愛がられてるような気がしちゃうんだ。。。


愛を何度も確認してくるのは

自分が本当に愛されてるのか不安で不安でたまらないからなんだ。


ゆうに甘えてくるのも、親からの愛情が足りてないから?

そんなの可哀想。。。


ゆ:ヒロ君!ゆうはずっと傍にいるよ♪

ヒ:(ノ_-。)うん。


。。。涙をふいて。。。


ヒ:。。。じゃあ、今日はドコでエッチする?

ゆ:(;´▽`A``。。。関係ないような。。。

ヒ:するぅ~!!!



ゆうはヒロがゆうにだけ秘密を教えてくれたことが

とっても嬉しかった。(*´σー`)


でもこの秘密をしってしまったから。。。

余計にヒロを甘やかす事になってしまうのです。。。