12月トルコ石


成功、旅の安全・・・旅行のお守り

紀元前の昔から

人々に尊ばれてきた空青色のターコイズ。


最大産地が二つ有り、

一方のアメリカのインディアンの伝説によると、

神様がトルコ石の粉末で空を染めたと伝えられると同時に、

邪悪なものから身を守るお守りともされており現在も重宝されています。


またもう一方の最大産地のエジプトでは、

勇気と決断力を授ける石とされ、

ピラミッドの遺跡などからも発見され、

古くから人々とつながりが強かったことを示しています。


語源はフランス語の『トルコの石』ですが、

実はトルコで採掘されるわけではなく、

エジプト産のトルコ石がローマにはいるときに

トルコで一旦集積されたためこの名がつきました。


トルコの人たちには迷惑な話かもしれませんが、

仲買人にトルコ人の商人が多かったため、

商売繁盛の石としても伝えられています。


硬度的には非常にもらいのですが、

比較的大きな原石が数多く採掘されるため

ボリュームアップジュエリーには最適な素材です。

天然で黒い縞(ネット)が存在するものも多く、

ネット模様によってはさらに貴重とされるものもあります。


和名:トルコ石
主産地:アメリカ、エジプト等
色:青、青緑、緑



12月ラピスラズリ


永遠の誓い

ラピスラズリの語源は、

ラテン語の"石(ラピス)”と

ペルシア語の”青い(ラズリ)”の合成語からからきている。


一般的に紺色の石と思われていますが、

実は数種類の鉱物の集合体で形成されており、

金色のバイライトや白色のカルサライトを含むことが多いため、

金色や白色の斑点が見受けられるのが特徴で、

その斑点から宇宙に星が瞬くような

神秘的な宝石とされ、

古代エジプト時代から聖なる石として

国王・王族・司祭階級に愛されました。


数種類の鉱石の集合体であるため

高度的にもろく衝撃を与えるとボロボロと掛けていくことも多い。


トルコ石同様比較的大きめな結晶が数多く見つかることと、

加工も容易なため

昔から装身具用のジュエルストーンとして愛されてきました。


和名:瑠璃(るり)
主産地:アフガニスタン・ロシア等
色:紺と金・白の混合色



12月タンザナイト


空想、冷静、神秘、誇り高き人

1805年に初めてオーストリアで発見された

ゾイサイト。


そのうち美しいブルー色を示す物を

タンザナイトと呼びます。


この美しいブルーのゾイサイトは

1967年に、

タンザニアのキリマンジャロで初めて発見されました。


その後かの有名なティファニーにより、

発見された場所にちなんで『タンザナイト』と名づけられ、

新しい宝石として紹介された。


この透明感のある美しいブルーは

瞬く間に世界中のジュエリー愛好家に認知され、

爆発的な勢いで普及し

短期間でメジャーストーンの地位を確立しました。


現在ではいまやその需要量に採掘量がまったく追いつかず、

高品質のものは非常に価格が高騰し、

レアストーンとしての地位を高めています。


ただあまりにも新しいジュエリーのため、

12月の誕生石とされたのはまだ最近のこと。


いまだに正式な12月の誕生石としては認知されておりません。


誕生石もその時代で少しずつ様変わりしていきますから、

今後より多くの皆さんに認知されるのも

時間の問題ではないでしょうか。


和名:瑠璃(るり)
主産地:タンザニア・ケニア
色:紺と金・白の混合色



宝石の輝きをみかたに・・・

11月トパーズ


友情、希望、潔白・・・美と健康のお守り

シェリー酒の黄金色に

ベルベットの外観をもつ最上級のインペリアル・トパーズは、

夜空に輝く金の星とされ古代より尊重されてきました。


またインドでは傷口をなおす秘薬として,

また古代エジプトでは、

この石を太陽神ラーの象徴として崇拝したと言われます。


手ごろな割には

そこそこの硬度もあるため

いろんな形にカットが出来、

ジュエリーとして使われた時にも

さまざまなデザインが選べるのは嬉しいところですが、

黄金色のインペリアルトパーズは

いまや非常に貴重な石となってしまい、

ほとんど手に入らなくなってしまいました。


和名:黄玉
主産地:ブラジル、スリランカ等世界各国
色:黄金色、青、オレンジ、ピンクなど多色



宝石の輝きをみかたに・・・

10月オパール


希望、幸福、安楽・・・悲しみを消し、希望を生む

クレオパトラのエメラルドに対して、

シーザーに愛されたといわれているオパール。

クレオパトラに一目惚れしたシーザーが

心を射止めるためにオパールを贈った事から

以後キューピットストーンと呼ばれました。


オパールには産地や構成物の種類により、

オーストラリア産で有名なホワイトオパール、

ブラックオパールの他、

メキシコ産で有名なのウォーターオパール、

ファイアオパールがあります。


シーザーの贈ったのは燃えるように赤い

ファイヤオパールだったと伝えられています。


硬度は非常に弱く、

水分を多く含むため乾燥による枯渇もあり、

非常に取り扱いの難しい石ですが、

表面に揺らめく独特の浮遊色は

現代の女性の心もしっかりと魅了させ、

いまだに人気の高いジュエルストーンとなっています。


和名:蛋白石
主産地:オーストラリア、メキシコ、ブラジル、インドネシア、アメリカ等
色:無色、白、黒、オレンジなど多数



10月トルマリン


無邪気、潔白

数あるジュエルストーンの中で

これほど豊富なカラーを持つ石は無く、

ほとんどすべての色がトルマリンで揃えられるほどです。


語源はスリランカ語の『トルマリ』。


『多くの意味を持つ』という意味で

そのカラーの豊富さから色々ないわれがつけられた石として

非常にふさわしい名前ではないでしょうか。


赤いトルマリンは『ルべライト』、

赤紫は『シベライト』

青は『インディゴライト』

黒は『ショール』

無色は『アクロライト』と別名が多いのも特徴です。


単一の結晶内に複数の色が存在することもあり、

特に『バイカラー』と呼ばれています。


またグリーン・イエロー・ピンクの3色が帯状に重なったものは、

その見た目がスイカに似ていることも有り、

『ウォーターメロン』と呼ばれ特に珍重されています。


また加熱したり加圧した時に

結晶の両端で微妙な電気を発することから、

和名には 『電気石』 の異名があり、

静電気や電磁波に対する効果もあるとされています。


いまだに科学的な実証はされておらず、

その効果については保証されていません。


和名:電気石
主産地:ブラジル・スリランカ・アメリカ等
色:緑、ピンク、青、無色、黒など非常に多数

宝石の輝きをみかたに・・・