【道】 | 田中礼美Blog

【道】

歩き続けて誰もが 
嘘と秘密を持ち歩く
我を守る為に 
僕にもそれが必要だった

たとえば立ち止まり 
''こんな生き方は違う''と
気づいたとしてもきっと 
この道はもう戻れないだろう

大事なものを簡単に手放しては
悔やんで 悔やんで 繰り返す
心傷めてもまだ 僕ら
変わらずにいるのは どうして

消えてしまいたい 
誰の心からも 今だけは
流れゆく季節の中
思いは溶けずに 残ったまま


進み続ける時間が
描いた未来を追い越してゆく
誰もがその背中追いかけて
大人になってゆくのだろう

あの日の夢を 心に誓った言葉を 
今も覚えてる
心隠してもまだ 僕ら
歩いてゆくのは どうして

何処にいても いつも
忘れることのない声がある
野心の裏側に立ち
僕らは 今日を生きる

後ろには枝別れの道
まっすぐに歩いてきたつもりで
戻り方さえわからない
いつの間にか 迷い込んで

それでもその声が 
道の果てを照らすから
大丈夫 僕は 
僕のままで 歩いてゆける

生きてたい 
強く願うことに 嘘はひとつもない
我を信じる為に 僕らは
続くだろう この道を

心を抱えて 往くのだろう