◎シェアしたい用語「カップリングモーション」!


まだまだ知らないことが多いと感じる、
コンディショニング・トレーナー大森です。


今回は「カップリングモーション」についてのお話です。

医療系で使われているらしく、トレーニング系の本などで見たことはなかったのですが、
(あったらすいません。勉強不足です。)

脊柱の動きを考える上で、とても重要な動きです!

この言葉を知ったのは最近のヨガ研修の一部で、
その研修の本編にはあまり関係ないこの言葉が
自分に必要だと直感的に感じたのは、正解でした。笑


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「カップリングモーション」

ご存知でしょうか?


脊柱の動きの特徴で、

「側屈すると回旋が起こる構造をしている脊柱が
部分的に逆方向に回旋ををすることでアライメントを保とうとする動き」

のことです。

ザクッとまとめましたが、これだけだと難しいですね。(汗)

一応、解説します。
(ググって頂ければ分かりやすい解説を見ることができます。大森もそれで理解を深めました。 ̄▽ ̄)


以前にも脊柱の関節について書いたことがありますが、今回はその発展とも言えますね。(^-^)





脊柱には3つに関節面があります。

①ひとつは、椎間板の部分。よく背骨の絵には必ずあるので見覚えはあるかと思います。

②もうふたつは、椎間板の斜め後ろの部分。
関節面が斜めになっています。

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この、②の関節面が斜めになっている、というのがポイントです。

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関節面が斜めになっているということは、脊柱を「側屈(横に倒す)」ときに、
自然と「ねじれ」てしまう、ということです。


関節面は「すべり」しかできないので、たとえば脊柱を右に倒すのであれば、

脊柱関節の右側が斜め後ろにすべり、左側が斜め上にすべることになります。

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結果、脊柱は「ねじれ」ます。


…伝わるでしょうか?(^_^;)



脊柱関節の動きだけ見ると、側屈は回旋を伴うということです。

これは自動的に、無意識に、こうなっています。

しかし実際には、脊柱を横に倒しても(側屈しても)、顔や骨盤は正面を向いたままになっています。

なぜかというと、そこに「カップリング・モーション」が存在するからです。


脊柱の回旋運動を打ち消すように、反対側への回旋を、

・頚椎1番~3番
・腰椎~仙骨

で行なっています。

「対」になって回旋運動をしているので、

対=カップルな動き→カップリング・モーション

…ということです。



まとめると、上半身を右に倒した時、

基本の脊柱の動きは「右回旋」です。
頚椎の4番以降~胸椎は「右回旋」します。

そしてそれを打ち消すように、

頚椎1番~3番と腰椎と仙骨が「左回旋」します。


…伝わるでしょうか?(^_^;)



今週はこの「カップリング・モーション」の具体例をいくつか挙げていきたいと思います。

これを意識すると、筋力発揮にも、柔軟性向上にも、さまざまなパフォーマンスアップに即効性がありますよ!

(今のところ数人にしか直接ご紹介できていませんが、全ての方に柔軟性向上、トレーニングフォーム向上が得られました!)



今回も最後までご覧いただき、ありがとうございます。

皆様がより健康で快適にいられますように。


大森 剛 / OMORI TAKESHI