オープニングは、試合終了後のマイクで「近所だから来た」という菊タローが、怪獣モンスターとして猛威を振るうラ・コマンダンテと異色チームを結成。
オーストラリアからの初来日となるアレックス・リーは、プチトマトと組むという意外な組み合わせに。
冒頭はコマンダンテとプチトマトが手四つの背比べから。
いくらトマトがジャンプしても届くはずもない。
もっとも、アレックス&トマトにはお客さんが味方に付いている。
「アレックス!アレックス!」の声援が飛ぶので、コマンダンテは客席にも降りてきて「ファック・ユー」のポーズ。
「ルーダ(悪役)が一番」を強要するのである。場外に落とされても、トマトを軽々と担ぎ上げ、コーナーポストに打ち付ける始末。
しかしトマトは、コマンダンテの体を回ってみせて倒すなど、お客さんを喜ばせた。
転機はコマンダンテのキックが菊タローに誤爆したところから。
同士討ちが続き、ついに菊タローはコマンダンテのおっぱいを揉んでしまい、終了後のマイクによれば「オカマだと思っていたパートナーが女だと知った!」のだという。
ただし、怒ったコマンダンテは菊タローのチンチンを鷲掴みにしていた(笑)。
それでも両チームのパワー差は歴然。コマンダンテのチョークスラムが極まりプチトマトを沈めている。
▼ミックスドタッグマッチ 30分1本勝負
○ラ・コマンダンテ&菊タロー 11分03秒チョークスラム⇒体固め アレックス・リー&●プチトマト
ともに6・9新宿FACE大会でREINAに登場した外国人選手同士のシングルマッチ。
前回はそうでもなかったのに、プリンセサ・スヘイがバシン、バシンと音が響くキックでクレイジー・マリーを追い込んでいく。
もちろん、ルチャリブレのジャベ(関節技)の妙技も随所に散りばめてスヘイが15年のキャリアを披露。
もっとも”バカ外人” クレイジー・マリーはすっかり常連さんの人気者だ。
最後は上着を脱ぎ捨て、オッパイの大きさでも男性客を釘づけにしていたが、最後は複合関節技のスヘ・ドゥレイヒアが極まりタップした。
▼セミファイナル メキシコ対USA国際戦 30分1本勝負
○プリンセサ・スヘイ 10分28秒スヘイ・ドゥレイヒア⇒ギブアップ クレイジー・マリー●
メインにはJWPから中島安里紗&勝愛実が来襲。奇しくもマルクリアーダが終了後に、フレッシュな顔ぶれで楽しかったと総括したように、立体的な生き生きとしたファイトを展開。
途中、マルクリアーダがコーナーにうずくまるモジャ翔太レフェリーに誤爆、さらには中島安里紗をカンーナに吊るすと、その頭を股間に打ち付けるお約束も・・・。最後は、飛べるセウシスがムーンサルトを舞って勝愛実からフォールを奪った。
▼メインイベント REINA対JWP 60分1本勝負
ラ・マルクリアーダ&○セウシス 14分34秒ムーンサルトプレス⇒体固め 中島安里紗&●勝愛実
わずか3試合の興行ながら満足度は高かったのだが、ここでマルクリアーダが全員を招集。
メキシコからの3選手がいったん帰国ということで、マイクを渡して挨拶に。
全選手中で、もっとも日本での滞在が長かったセウシスが、比較的流暢な日本語で挨拶した際にはひときわ大きな暖かい声援に会場が包まれる。
そしてここでサプライズ。なんと、アレックス・リーが27歳の誕生日だという。
ろうそくが灯されたチョコレート・ケーキをプチトマトが運んできた。
さて、ハッピー・バースデイのリング上のケーキと言えば、あとはお約束。
憐れアレックスの顔面にケーキが・・・。
もっとも、ガンガンとケーキを押し付けた“バカ外人”クレイジー・マ
リーも、最後はお返しをされる羽目に。
こうして日曜午後の楽しい興行は、家族連れも大喜びで帰路に着いたのだった。
撮影・文:タダシ☆タナカ