「リメンバー・ヒロシマ」と叫ぶかわりに、被爆者は、「ノーモア・ヒロシマ」と訴えたのです。
復讐のためにより破壊的な兵器の開発を決意するのではなく、
核兵器を廃絶し、世界の真の平和をつくりだくことに焦点をあてたのです。
~1999/05/13 国際平和会議 「ハーグ平和アピール1999」 より~
8月5日夜、TBSテレビで放送された 「ヒロシマ」。様々な意味で、心に残る番組でした。
1945年8月6日8:15、広島に原爆投下
僅か10秒の一瞬の出来事、一人一人の記憶こそが惨劇の証拠
閃光が走りオレンジ色の光の玉が広がる
放射能・熱線・爆風で、35万人の人々が住む広島の街は一瞬にして「死の街」に
泣き叫ぶ子供を助けられず、「罪の意識」に耐えながら戦後を過ごす母
水を求めてさまよい息絶える人々
突然降りだした「黒い雨」、それは放射線物質にまみれた「死の雨」
「死にたくない、早く学校へ」そう言って逝った18歳の少女
家を失った人、家族を探す人、名前も分からず荼毘にふされた人々
・・・
原爆の被害は、今尚、身体と心を苦しめ続ける
そして、1945年8月9日、長崎に原爆投下
あの日止まってしまった時計のように、立ち止まり過去を振り返ってみましょう。
一体何が起こったのか。これは平和な未来への一歩。
残念ながら、日本も含め世界にこの惨状が伝えられていないという現実。
-安らかに眠って下さい 過ちは繰り返しません-
これは広島記念公園の記念碑に刻まれたメッセージ。
被爆者が少なくなる中
「世代を超えて語り継ぐこと、悲劇を繰り返さないこと、平和を守ること」
これからの未来を生きる私達の使命。
◇参考
○ 戦後60年特別企画 『ヒロシマ』 / TBSテレビ
○ Hiroshima Peace Site / 広島平和記念資料館WEB SITE
○ 広島 ・昭和20年8月6日 / TBSテレビ スペシャルドラマ 8月29日(月)夜9:00放送