ReiLeatherブログ

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革に込める想い

久しぶりの更新が2023年の締めの御挨拶となってしまいました。

今年は今までとは異なる仕事を幾つも頂き、自分の力量と向き合う機会が多かったように思います。

これまで撒いてきた種が少しだけ芽を出してくれた実感があり、それが大きな実りとなるよう、より一層精進せねばと思う今日この頃です。

 

 

この画像は尊敬する本池秀夫先生の本池ミュージアムを以前訪れた時に撮影したものです。

撮影しつつ「なんで屋根の上にキリンが?」と思ったのですが、先日その理由にようやく気づきました。

このキリンは天空を掛ける麒麟を目指しているのだと。

麒麟とはビール瓶のラベル等で御存知かと思いますが、太平の世、穏やかな日々の象徴とされる幻獣です。

この屋根の上のキリンのように大いなる目標を心に抱き、一歩一歩着実に前進出来る人間でありたいと改めて思う年の瀬でした。

 

今年反響の大きかった写真を幾つか貼りますので御覧下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

年末には翌年の万年筆のインクの色を決めるのが個人的な恒例なのですが、来年は一番好きなグレー系の「霧雨」を採用しました。

 

 

 

本年も大変お世話になりました。

皆様良いお年をお迎え下さい。

 

ReiLeather 山田智之

ライセンスケースの御注文を頂きました。

 

使用した革はイタリアンレザー・アリゾナのオレンジでステッチも私自身がオレンジに染めたものを使用しています。

 

内部に4枚のライセンスを収納する仕様です。

 

セルロイドの窓は通常の免許証入れ等より広くとり、一目でライセンスの隅々まで確認出来るようにしています。

御客様の特殊な職業を一瞬たりとも阻害する事なくスムーズに遂行するための道具に徹する構造です。

 

一切の装飾を省いていますが、内部の芯材はヘリを0.1ミリまで漉いていたりセルロイドのヘリを包丁で斜めに落としていたりと様々な工夫を施しています。

表に出ない部分にこれだけ手を掛けているのは逆に贅沢と言えるかも知れませんね。

 

 

表側には御名前の刻印入りです。

 

実際に4枚のカードを収納した状態です。

 

畳んだ状態で厚みはこの程度です。

表裏の革、芯材、セルロイド等全て含めた厚さの設定値を最初に決めておきます。

折れる部分の幅や厚みも試作品から入念に検討して決定しています。

 

コバは染料で染めたのちに繰り返し磨いて仕上げました。

 

 

アリゾナのシボは一枚の革の中でも均一ではないためパーツの取り方によってバラつきが生じる事もあります。

シボの薄い部分は裏打ちに使うなどしてなるべく良い表情を出せるようにしています。

シンプルなデザインであればこそ、腕の見せ所でもあると改めて感じた作品でした。

 

 

 

S様、この度は御注文頂き有難う御座いました。

 

現在オーダー品の納期は4~6週間程度です。
手縫い専用の糸の染色から始め厳選した高品質な皮革を用いて仕立てております、

お問合せはreileather@gmail.comまでお願いします。

Creema及びBaseでは御財布、システム手帳等を販売中です。

 

 

 

 

 

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