●職場1)早朝7:04 AM//パン部門にて乱入事件 | 潰瘍性大腸炎 & クローン病&過敏性腸症候群の改善・完治・根治

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▼ 2023年 春
その日、わたしは、朝の6時からパン部門で同僚たちと仕事をしていました。私以外の同僚5人は、朝、3時、4時、5時というように時間差ありで出勤。全員、早起きです。

 

パン部門は、教室の2個分の大きさで、小部屋のサイズの大型オーブン3台と洗い機1台、パンなどを作る長さ4メートル×1.5メートルの頑丈な台、重さ20キロの商業用小麦粉袋の山積みで、いかにもプロ集団の職場です。

 

業務用オーブン。一台約3000万円。ということは、当店のパン製造大型機械類だけで1億円以上・・・。冷凍庫や冷蔵庫、他の機械を合計すれば、2億円以上・・・。知らなかった。

 

開店時には、売り場は棚が空のところも多く、1分でも早くパンやベーグル、クロワッサンなどを焼き、袋詰めや箱詰めにして、商品棚に並べなければならず、全員、スピード競争のように動き回っていました。

 

バタン!

 

突然、パン部門の後方にある観音開きのドアが、ものすごい勢いで押し開けられ、穀物やコーラなどの一般商品を棚に並べる担当の50代女子社員が飛び込んできた、と思ったら、いきなり大声でわめき始めました。
「うんたらかんたら、そんたらかんたらは、することが許されない!!」

パン部門全員が、何事が起きたのかと作業の手を止めて彼女に注目。

パン作りに使う大型の台の上にバシンと両手を置いて、怒れるオオカミのように慟哭する彼女に、みんな呆然。


「すんたらかんたら!!」は、しばらく続いていましたが、ついに、息がつけなくなり、静まる。


60代のサブマネージャーが、落ち着いた声で話しかけると、
「えんたらかんたら こんたらかんたら!!」と続きが始まり、サブマネージャーが、それに対して受け答え。
「かんたらこんたら えんたらけんたら!! くんたらかんたら!!!」
5分ほどサブマネージャーとの押し問答が続きます。

 

早朝いきなりの険悪モードは、サブマネージャーのその場を収めようとする努力もあって解除へと向かい、最後には、彼女は、怒鳴り込んだ自分の態度をちょっと恥じるように押し黙り、そっと突入したドアから出ていきました。

この時間帯のパン部門は1日の中で最も忙しい。何が起きたのか理解できないまま、全員が黙って、でも、なんがか面白いことが起きたよね、という暗黙の笑顔で仕事に戻りました。

そのあとの休憩時に、何が起きたのか考えてみました。
女子社員は、自分の気に食わないことがパン部門で起きていたことを前日に発見した。あまりにもの怒りで、その晩、どう抗議すべきかを一晩中、寝ずに考え続けていた。
早朝6時45分に出勤。更衣室でユニフォームに着替えると、一直線にパン部門の裏側のドアに駆け参じ、重いドアを押し開けて飛び込み、自分の思いを一気に吐き出した。

こんなことカナダに来て初めてです。もちろん日本では、絶対に起きえない。

早朝からの討ち入り。ほぼご乱心の状態でした。

 

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きょうから1週間ほど休暇となり、ドイツ人の友達のところへ泊りがけで遊びに行ってきます。そのあいだ、毎日、書き溜めた職場 討ち入り事件シリーズを毎日、アップしますので、どうぞお楽しみください。

けい ヽ(^o^)丿