評価!!! | 璃娃(レイアイ)オフィシャルブログ「start me up」by Ameba

評価!!!

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この間、通し稽古を見にきてくださった横浜国立大学の室井教授より、
素晴らしい評価を頂きました*\(^o^)/*

その評価に負けないように、私達でもっと磨いていかないと、
見にきて頂くお客様にもこの評価はとても正しいって思ってもらえないと、
あと5日間、全身全霊、全力投球で頑張りますp(^_^)q

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望月版『ロミオとジュリエッタ』の見所!
横浜国立大学教授 室井 尚

 劇団ドガドガプラスの公演を初めてみたのは、立ち上げから1年後の2007年のことである。あれからもう7年も経つ。その間、この劇団と望月六郎はものすごい勢いで進化してきた。日本中見渡してもこんなにオリジナルな劇団は見当たらない。作家性とエンターテイメント性、さらには歴史に対するしたたかな批評意識を併せ持っているだけではなく、そこにレヴュー形式の華やかな歌とダンスシーンまでが加わる。終わった後には爽快な解放感と沈殿する深い悲しみの両方が胸に残る、そんな不思議な演劇なのだ。
 今回の望月版『ロミオとジュリエッタ』は劇団ドガドガプラスのこれまでやってきたことの集大成と言っていい傑作である!心して楽しんで頂きたい。
 今回の舞台は元禄時代の吉原/浅草。そこには赤穂浪士を含めた支配階級たる武士たちと、吉原を仕切る亡八者や花魁・女郎達、中国人、河原乞食=芸能者たちといった様々な階級と集団が登場する。それぞれがぬぐいきれない宿業を背負っており、とても魅力的な群衆劇に仕上がっている。ゆうき梨菜、前田寛之、そして劇団唐組からの客演・赤松由美、岡田悟一がしっかり脇を固め、ほかの客演陣、若手たちもみんな力一杯演じていて気持ちがいい。 
 人間は本来的にただの生身の生き物である。本能が少しばかり壊れてしまってはいるが獣(けもの)であることにかわりはない。文化とか制度とかいうものは、その皮膚の上っ面に張りついた薄っぺらな構造物にすぎない。それなのに、人はいつもしきたりや金の方がリアルで、恋や性愛は一瞬の幻想、まやかしだと思いたがる。国家とか社会とか経済という自分たちで勝手に作り上げたフェイクの世界にのめり込み、みんなそれに押しつぶされてしまう。もっともっと、ぼくたちは生き物として輝かなくてはいけないんじゃないだろうか?
 望月六郎の作品では、いつも「女」と「性愛」こそが、こうした「地獄」から脱け出すための唯一の「媒体」装置となっている。言うまでもなく性愛こそは「交わり=交通」の場であり、本当にリアルなものであり、人間のしきたりや経済や歴史を垂直に切り裂き、渦巻きのように上昇する旋風なのだ。ああ、生まれてきて良かった、と思わず口に出してしまうのはそんな時だ。普通には「倒錯」と呼ばれるこのような非時間的な性愛こそが本当のもので、人がリアルだと思い込んでいる制度や社会の仕組みの方が実は倒錯なのだと望月は言おうとしている。
 この『ロミオとジュリエッタ』ではそうした人間社会から逸脱した二人の男女が描かれている。主君の仇討ちで死ぬためだけに生きている赤穂浪士・毛利小平太(別名・狼の目を持つ男「狼眼男」)と、亡八者の組織を継がなくてはならない宿命を持つ犬神一家の一人娘「樹里恵」である。最後に二人はさまざまなしがらみをすべて断ち切って『犬』と化して情愛の嵐を作り上げていく。
 この二人を演じている丸山正吾と中田有紀が凄い!犬のように吠え、獣のように互いの体臭を嗅ぎ合いながら二人が繰り広げる果てしない道行きの場面は、たとえようもなく美しい!何度でも見たいし、皆さんにも何度も見て頂きたいと思うほどに素晴らしい。
 シェークスピアの『ロミオとジュリエット』という今では紋切り型と化した戯曲が望月六郎の魔術によって現代に蘇り、ロマンティックな純愛劇を遥に超えた、美しい二匹の犬の「性愛の暴風雨」を引き起こす。それは見る者すべてを巻き込み、頭を痺れさせ、上方へと連れ去り、上空から人の世の不自由さと卑小さを改めて見せてくれることだろう。
 そして、最後に(近松)門左衛門が登場する。虚構の中の美しい結晶として二人はいつまでも生き続けていくーそして、それが望月六郎の選んだ「演劇」の永遠なのだ。
 さて、それではもうそろそろ幕が開きます。お楽しみはこれからだ!

ほな(o^^o)


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望月版ロミオとジュリエット。お江戸に恋の花が狂い咲く。

劇団ドガドガプラス第17回公演
『浅草ロミオとジュリエッタ』

作・演出  望月六郎

【日時】  2月22日(土)~28日(金) 
                連日  19:00~

【会場 】 浅草東洋館

【料金】前売り・一般  ¥4,000  学割 ¥3,000
               当日・一般 ¥4,500   学割 ¥3,500
(学生の方は当日受付にて学生証をご提示下さい。)

*全席日時指定・自由席
*開演1時間前より整理券をお配り致します。
*ご入場は開演の30分となります。

【あらすじ】
時は元禄時代・・・『生類憐みの令』はちと面倒だが兎にも角にも景気がいい。論語大好き犬公方綱吉のご機嫌を損ねぬ為に侍は『武』を打っちゃっての天下泰平。江戸の悪所吉原の裏門に屋敷を構える犬神一家の一人娘『樹里恵』が女主人公。かぶき者を従えては浅草を練り歩き何が不満か手当たり次第の喧嘩三昧『女信長』のあだ名も似合う美貌が評判の跳ね返り娘だ。
さて一方のヒーローは播州赤穂藩江戸勤番の若侍毛利小平太。仇名は『狼眼男』=狼の眼を持つ若者の口癖は「生き過ぎたるや25の春」。戦国時代も遠く霞んだ太平の世は只々退屈でしかない虚無主義者だった。身分を超えた二つの魂は出会ったとたんに引きつけられた。叶わぬ恋、ならぬ恋、そもそも恋など望まぬはずの男と女が恋に狂った。女侠客、歌舞伎の花形、花魁に奴連・・・江戸下町の有象無象が繰り広げる奇想天外の恋物語。

よかったら、遊びに来てね(^O^)/



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