昨日は、夫と一緒に国立市で行なわれた、武蔵野日赤病院医院長の富田博樹先生のお話しを聞きに行って来ました。(ちなみに、二女のうっくんはセンター試験でした・・・)
「高次脳機能障害とは??」という、講演会だったのですが、とてもわかりやすく、特に印象に残ったお話しは、
「例えば、頭も良くクラスで人気者で、学級委員などをしていたお子さんが、交通事故に遭われ、数ヶ月ぶりに意識も回復して、歩けるようになってクラスに戻っていくと、勉強にもついていけない、突然切れる、集中出来ずに歩き出す。という問題児になって、戻ってくる。これが高次脳機能障害です。でも、昔の彼を思い出して、今は病気がそうさせているんだと、クラスの中で優しく受け入れて、尊重をしてあげると必ず良くなります。」
と、お話しされていました。
うーん。優しく受け入れる・・・・。難しい・・・・。
講演会が終わった後、そこの施設の喫茶店で、夫も含めてちょっとした交流会になりました。
私「何、飲む?」
夫「コーヒー」
私「ケーキもあるみたいだけど。」
夫「ショートケーキがいい。」
私「シフォンケーキかチーズケーキだけみたい。」
夫「だったらシフォンケーキ。」
こんな会話をしていたら、退院したばかりのころの夫にあった方から「随分会話も成り立って、顔もしっかりしてきたし、変化してきたね。」
といわれ、夫も上機嫌でした。
発症してから調度3年と話すと、皆さんにまだまだ。私は、発症してから15年。とか家の娘は25年ですよ。と言われ、
中には「交通事故で10ヶ月間意識不明で、4年間車椅子生活だったけど、今は一人暮らしで、去年から電車と歩きで仕事に行っています。」という人にもお会いすることができました。
家は、まだまだ初心者だそうです。
「なかなか、毎日見ていると進んでいないような気がする。」
とお話しすると、
「最初、意識がなくて沢山の管に繋がれていた頃を思い出して・・・。こうやって意志の疎通もできて、一緒に喫茶店でお茶も飲めるようになったじゃないの。」と、
やはり、一山も二山も越えられてきた先輩の話は、重みがあります。