最近は病院からの退院後、デイサービスやご自宅にてリハビリテーションを行うのも当たり前のようになりつつある。
10年前とくらべれば時代の変化を確実に感じる。
しかし、この退院後のリハビリテーションはともすると誤解されやすい
「病院と同じリハビリを」
「運動することがリハビリ」
果たしてそうだろうか
特に高齢者退の方の退院後のリハビリの目的の多くは「生活の質」を高めるためにあるのだと思う
この「生活の質」とはなんだろうか
ある理学療法士が「在宅復帰」というが、ただ家に帰っただけで在宅復帰ができたと思うのは間違いだとコメントしていた
まさしくそうである
住まいを中心に、地域で皆と関わりながら生きていける
これは公園デビューならぬ
「高齢者の地域デビュー」である
正確には「再デビュー」であろう
入院生活や病気で地域から離れた人が再び地域に戻るための支援
これこそが退院後のリハビリテーションの目的である
運動などのメニューがあったとしても、それは地域デビューの為の方法の一つでしかない
特に高齢者は地域や周囲の人との縁が薄れると、心身ともに衰えていく
寝たきりへの道である
退院後からのリハビリテーション
その重要な意味を
改めて考えたい