万能だとは思わない、思わせない

臨床にいれば（仕事をしてれば）、度々”壁”にぶつかるコトがあります。
なかなか解決策が見つからず、もやもやした感じが続く。
そんなときに、風穴を通す考えにめぐり合うと、なんだか頭がすっきりします。
死ぬまで勉強って、ホントだなあと思うのです。


さて、今回のお話は、以前セミナーで出会った先生のコト。
その先生が面白いなあと思ったのは、
『○○が万能だとは考えない、考えさせないコトが大切だ』
と言い切ったところです。
いろんな手技・流儀があるけど、人それぞれ合う合わないもあるわけで、どれがどう合うかなんて判らないものです。
その先生が、
「今、この瞬間に教えているそれが、万能ではない。」
と、潔く言えてしまうところがスゴイと思ったのでした。

いい所も悪いところもある。
使い方によっては、場面よっては、良い方向を導き出す。
そうやって使え、と。

そして、
『自分も辛くなく、患者も満足する、その部分を見つけること。
　これが長く続ける秘訣だ。』
と。

臨床に留まらず、客を相手にする仕事は、客のニーズと言う名のデマンドに100％答えようとする傾向があります。
お客様を満足させてナンボ。その姿勢は大いに結構。
しかし、無理をして自分がぶっ倒れてしまうようなことになれば、何のための頑張りだったんでしょうか？
そして、それを長く続けるのは困難だと思うのです。


自分が出来ることを見極めること。
お客様のニーズを見極めること。
万能であると思わない、思わせない。


神様じゃないなんだからね。
出来ないことも言えないと。
やれない理由も説明できないと。

でも。
可能性を探っていくことは、これからも続くでしょう。
死ぬまで勉強家。まさにその通りだと思う。


しかし。
「これ、直せますか？」
と、お客様から分解されたボールペンを差し出されました。
もちろん、組み立て直しましたけど←構造フェチなので。
本日付で、ボールペンも直せる治療家になりましたが(笑)
先日は、ステレオが故障したと言われ、その場で直しましたけどなにか？(笑)
でも、さすがに恋の病はなおせませんけど。
草津の湯でも治せないと言いますしね。あははは(^^;

いやはや、万能だと思わない、思わせない。ですかねー(笑)




リハビリ鍼灸＠吉祥寺

人気ブログランキングへ