京大iPS細胞研、樹状細胞などへの分化誘導法を確立 | 再生医療が描く未来 -iPS細胞とES細胞-

京大iPS細胞研、樹状細胞などへの分化誘導法を確立

京都大学iPS細胞研究所の柳町昌克特定研究員らの研究グループは、iPS細胞(万能細胞)から、免疫を統御する細胞の樹状細胞やマクロファージ(貪食細胞)を安定的に分化誘導する方法を確立した。樹状細胞を用いた悪性腫瘍に対する免疫療法や、リウマチ性疾患などの患者からのiPS細胞により免疫細胞を作製。新たな病態解析や治療薬探索のツールとして期待される。
柳町特定研究員らは、京大iPS細胞研の丹羽明助教が2011年に確立したiPS細胞からの血液細胞の分化誘導法を応用した。血清や足場となるフィーダー細胞を使わずに、iPS細胞から安定して樹状細胞やマクロファージなどを分化誘導できることを確認した。今回の研究は京大医学部付属病院、横浜市立大学付属病院と連携した。
(日刊工業新聞)
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020130715eaai.html