LEDサインメーカーの域を超えろ!快適創造プロデューサー高倉博のブログ
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逆算の次には過不足を埋めること  

「看板ドック」を商品として発売してから7年になりますが、

このたび2回めの「看板ドック」のご依頼をいただきました。

2回めは初です。

おかげさまで「看板ドック」が理想としている定期点検の形がスタートしました。

ご依頼くださったお客様には心から感謝しております。

 

 

 

理想的な形をグランドデザインとして描くことは、簡単ではありませんが、

そのこと自体が難しいわけではありません。

それはあくまでも絵ですから。

描くことの目的はグランドデザインを現実化するということです。

 

 

 

前回も書いたように、グランドデザインというゴールから逆算して、

今年の今月のきょう、なにをするかを決めて実行することが、現実へのきょうの一歩となります。

理想の状態に持っていくために、きょうのいま、なにをするかを考える。

これが「逆算」です。

 

 

 

先日、高校時代の同級生でプロ野球に進んだ親友と飲みました。

彼はいま大学野球の強豪校で二軍監督兼寮監を務めています。

いろいろと話を聞きましたが、いま野球はもちろんのこと、スポーツの世界全般ではすでに

逆算の次の段階に進んでいるようでした。

 

 

 

野球界のトップをいくのはやはりメジャーリーグの指導法です。

詳細なデータがぜんぶ出ていて、たとえばある投手が記録を出すためには

ボールの回転数を上げたほうがいいというところまでデータでわかっています。

では回転数を上げるためにはどうしたらよいか、もデータで出ているのです。

ここの筋肉が47だからこれを50に上げればボールの回転数が上がる、と。

それがわかればあとは実行あるのみです。

 

 

 

もっと全体的なこと、たとえば大谷翔平選手みたいになりたかったら、

大谷のデータを入れて自分のデータと比較し、過不足を算出します。

ここがこれだけ足りない、ここはこれだけオーバーしている、と数値で明確に出るから、

対策もデータで組み立てることができるのです。

 

 

 

メジャーリーグではこの方法がすでに当たり前に行われているそうで、聞いていると、

なにか選手というより精密なサイボーグを作っているような気がします。

でもSFなんかではなくて、これがメジャーリーグのいまのリアルなのです。

 

 

 

僕がやっているゴルフでも練習にいくと、いまの角度はこれこれで何ヤード飛んで、

どう曲ったか、スピン量はどのくらいだったか、とすべてデータで出てきます。

以前は感覚で判断していたものが、ことごとくデータで表されるのです。

 

 

 

仲間同士で教えるときも、以前は「ここが変だから直したほうがいいよ」口で伝えていました。

俺はこうやっている、と実際にやって見せることもあったけど、その場に限られていました。

いまはスマホで撮影して、すぐに見て

「お前はここがこうなっているだろう、おれはこうだよ」

と映像で確かめながら説明ができます。

教えられたほうも動画が残るからあとで見返して復習できる。

20年前には想像もできなかったことをいま僕たちは普通に毎日行っているのです。

 

 

 

技術がここまで進んでいる現代においては、過不足を見極めることがとても重要です。

データはただの数字にするか、過不足を知るための情報にするのか。

僕たちの意識と目線次第ですね。

 

 

 

データが数値で出ているから、

指導者は過不足の点にどうアプローチすれば改善されるかがわかっていれば教えられます。

極端な話、そのスポーツの経験がなくても、上の条件を満たせば指導者になることが可能なのです。

 

 

 

名プレイヤーは名コーチになるとは限らない、

プレイヤー時代にはいまいち振るわなくても名指導者になれる、という言説は

多くの指導者を志す選手たちを励ましてきましたが、いまはもう過去の話になりつつあります。

 

 

 

ということは、かつてプレイヤーだった現在の指導者たちは、

データで過不足を知って改善策を提示するという新しい指導法を

自らに積極的に取り入れなくてはなりません。

僕の親友も、寮での指導を含め、アップデートかつブラッシュアップに努めているようです。

 

 

 

以上の話をサステナブルサインのレガーロにあてはめてみましょう。

ゴールからの逆算で現在地を確かめ、理想の形を明確にし、そこに対する過不足を明確にし、

改善に向けて、今年の今月のきょうのいま、するべきことをコツコツやる。

それが第26期のサステナブルサインのレガーロにおける「コツコツ最強」です。

つねに「過不足」に注目することを忘れないでください。

 

 

 

ゴールから逆算していまやることを考える  

サステナブルサインのレガーロではこのブログをもとにミーティングを開いています。

僕がいま考えていることをブログを読んでインプットしてもらい、

意見や感想のアウトプットもしてもらうことから始める会議です。

僕はそれを聞くことで、彼らへの伝わりかたを確かめ、これからの方向性を彼らとともに考えます。

 

 

 

たとえば、サステナブルサインのレガーロはいまここまできたよ、

みんなでよくがんばったよな、これからもがんばろうな、という内容だったとすると、

彼らも口々に「がんばります」というのですが、

じっさいはそれぞれの「がんばる」に特徴があります。

 

 

 

Aくんの「がんばる」ってどういうことをいっているのか、

Bくんの「がんばる」と同じか、違うのか、Cくんの「がんばる」はどうなっているのか。

言葉の意味だけではなく、実行動として「がんばる」というのは、なにをどうすることなのか。

そのへんを統一していく必要があります。

 

 

 

そうしないと「がんばる」同士がぶつかったり、渋滞したり、

てんでんばらばらに散らばってしまったりしますから。

今回のブログは「がんばる」の進めかたの指南です。

 

 

 

「がんばる」の原則は一つ。

「ゴールから逆算していまやることを見極め全力を尽くす」です。

きょう頼まれたことを「がんばって」終わらせようとしているとゴールがどこかへいってしまいます。

 

 

 

自分はどこへいこうとしているのか、ゴールはどこなのか考えてみてください。

行く先が大阪と決まっていれば、誰も東北自動車道には乗らないですよね。

大阪にいくには東名高速道路を走ります。

自分のスピードで大阪までいくと考えたら、

いまはどのへんにいて、きょうはどこまでいけばいいかがわかるでしょう。

 

 

 

仕事の場合は距離だけではなくてなにをするかという内容がありますから、

ゴールからの逆算によってきょうはなにをすればいいかということも導き出されます。

その仕事にきょう全力を尽くして、きょうの分だけゴールに近づくということが「がんばる」なのです。

 

 

 

じつはゴールからの逆算ができない人は大勢います。

なんと社会人の9割が逆算せずにいま目の前のことをしてしまっているそうです。

逆算で考えて仕事している人はわずか1割。

ちょっと驚きますが、逆算を教わっていなければそうなるのも無理はないとも思います。

 

 

 

僕は前に「急ぎの仕事と重要な仕事、どちらを先にするのが正しいか」というテーマで

ブログを書いたことがあります。

逆算を理解した人なら答えはわかりますよね。

重要な仕事から先に取り組むのが正解です。

 

 

 

逆算での「がんばる」もこれに通じます。

大事でない仕事というものはありませんが、

現実問題としてプライオリティをつけていなければこなしていけません。

ゴールを見極め、逆算をしていまもっとも大事な仕事をすること。

おのおのがそういう「がんばる」をしてくれることで、

サステナブルサインのレガーロ全体の仕事が順調に進み、みんなで同じゴールに到着できるのです。

 

 

 

看板というのは店舗作りのなかで最後の段階に入るものです。

だから納期が短くなるのはある意味看板の宿命。

計画の段階で看板まで段取ってあれば、僕たちも余裕のある納期をいただけるのですが、

なかなかそうはいきません。

9割の人がゴールを見ないで走りはじめているわけですから。

 

 

 

仕事のできあがりをイメージするときには「グランドデザイン」を持つことが大切です。

自分が関わっているこの部分だけのできあがりではなく、

他の人たちの仕事も含めた全体像がどうできあがっていくのか、その最終形態をイメージするのです。

自分のパートを考えるときはそこからのズームインです。

 

 

 

理想の状態についても同じ。

計画全体がまだ見えてないなかで理想の状態をグランドデザインで描いて、

そこにどうやってアプローチしていくのかを考えます。

 

 

 

この4月からは「数字にこだわる」サステナブルサインのレガーロですから、

僕は「数字を上げろ」といいます。

そのとき「はい」という社員も「いやです」という社員もいますが、

これもグランドデザインを共有することで揃っていくと思います。

 

 

 

ビジネスモデルが統一されているいまのサステナブルサインのレガーロでは

誰が携わってもぶれることはありません。

グランドデザインを持ち、明確なゴールから逆算していまやることに全力を尽くす。

そんな「がんばる」を一人一人が見せてくれることを期待しています。

 

 

 

 

ラグビーの一流選手OBに聞く  

先日ある大きな会社の役員の方と飲みました。

その方は大学時代ラグビー部で、社会人としてもラグビーを続けた経験をお持ちです。

僕はラグビーについては門外漢なので、ごくシンプルな質問をさせてもらいました。

 

 

「ラグビーの人たちって、なぜあんなに一体感を持ってがんばるんですか」

 

 

ラグビーといえば2019年のワールドカップ日本大会で日本代表チームが掲げた

「ワンチーム」というスローガンがいまも記憶に残っていますよね。

彼らの一体感はどこからくるのか、僕は当時からずっと知りたいと思っていました。

 

 

その方は即答されました。

 

「それは簡単なんだよ、勝ちたいからさ」

 

 

なるほどおおお、と「お」をたくさんつけたくなるほど衝撃を受けました。

「勝ちたいから」一つになってがんばる。

これほど単純明快な動機があるでしょうか。

 

 

ラグビーがやりたいから始めて、レギュラーになりたいからがんばって練習して、

試合に出られるようになったら勝ちたいからがんばる。

チーム全員が同じモチベーションを持ってここまできたのだから、

試合になれば一体になるのは当然といってもいいですよね。

目的意識が揃っているわけです。

 

 

体育会系の人たちならみんな知っています。

練習はひたすらに苦しい。

試合もほんとうに苦しい。

なんでそんなに苦しいことをやるんだ、と聞かれたら「勝ちたいから」ただそれだけなのです。

 

 

 

僕はこの方の話をサステナブルサインのレガーロの体育会系社員にも聞かせてやりたくて、

すぐにその場に呼びました。

彼らにいわせると「体育会『系』」ではなく「体育会」出身ということですが、

とにかく呼んで、その方のお話を非体育会系の僕にもわかりやすいように通訳してもらったのです。

 

 

 

そうして彼らの力を借りながら、その方にあれやこれや質問攻めにした結果、

ラグビーの一流選手だった方が社会に出たらそのまま一流の企業人となるのは

当たり前のことなのだと腑に落ちました。

選手時代は練習にせよ、試合にせよ、目の前にきたテーマに全力で挑んできた方です。

仕事に就いても、そのときどきのテーマに全力で向き合って、キャリアアップされてきました。

 

 

 

「目の前にきたものに全力で立ち向かう、僕のやってきたことはただそれだけなんだよ」

 

 

体育会出身社員たちにはその言葉がまっすぐに刺さったようです。

 

 

「ラグビーじゃ芽が出ないみたいだからとスポーツを変えてしまうと、

   またゼロからのスタートになるだろう。

   仕事も同じだよ、いま与えられたもので結果を出すんだ、

   キャリアアップはその先にしかない」

 

 

 

僕にとっても、深く納得のいくお話でした。

これまでの努力の積み重ねを無駄にしないためには「スポーツを変えない」ことが大事なのです。

そして、いま目の前にきている課題に全力を尽くして結果を出すこと。

前進のためにはそれしかありません。

 

 

 

ラグビーの選手を強くするには、とにかく走らせるのだそうです。

体力が基本だからまず体力をつけて、その次に筋力をつける。

チーム全員が全力で走っているなかで、ボールが落ちたら俺が拾って走る、

タックルされたら次の人に渡す、立ち上がってまた走る、40分間その繰り返し、それがラグビー。

 

 

 

最近日本のラグビーが強くなったのはなぜですか、とも聞いてみました。

一日二回の二部連が普通なのに、日本代表チームは倍の四部連をしているのだそうです。

倍練習して体力と筋力をつけて、体の大きい外国チーム相手に勝てるようになった。

ここでもほんとうにシンプルに「勝つため」に練習量を増やしているわけですね。

 

 

 

すべては勝利のために。

スポーツにおいては目的意識を共有することは容易といえます。

これが仕事になると、同じ会社にあっても社長と社員の目的意識は違ってきます。

社長と社員の間に中間管理職がいれば彼の目的意識もまた違うでしょう。

 

 

 

しかし、この方が教えてくださったように、目の前のことに全力を尽くすという点では、

僕と社員の間に違いはありません。

それぞれが自分に与えられた仕事に全力で臨めば、

サステナブルサインのレガーロはワンチームとなるでしょう。

体育会出身者もそうでない社員も一つになって。

 

 

 

目的意識を最初から言葉で共有しようと思うと難しいけれども、

日々の仕事のなかで一体感を持てるようになれば、

それは目的意識を同じくしていることになるのではないでしょうか。

そのとき、サステナブルサインのレガーロ第26期のテーマ「拡大」は

自ずと実現されてくることと思います。

 

 

 

 

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