ストレスで「舌痛症」 奥さんに口臭指摘され・・・ | 息さわやか 口臭予防・口臭対策
[ストレスで「舌痛症」 奥さんに口臭指摘され・・・]

(ZAKZAK  2013年11月20日)(今日のストレス 明日の病気)


自分の臓器や体の器官の存在を意識するのは異常時ばかり。
痛みを感じて初めてその存在に目を向け、機能に感謝し、労わりの気持ちを
持つ。

「舌」などはまさにそんな存在の代表格なのだが・・・。


Tさん(40)が最初にその症状に気付いたのは、夜寝る前のこと。
ベッドに入り、暗闇を見つめていると、舌がピリピリとしびれるような感覚を
意識したのだ。

Tさんは今、妻とは別の部屋で1人で寝ている。

少し前に妻から口臭を指摘されて以来、それを気にするあまり、妻に限らず、
あらゆる人の近くに身を置くことが怖くなってしまったのだ。

口臭を消したい一心で、歯みがきの時に舌の表面もゴシゴシ擦るようになって
いたTさん。
「ちょっと強く磨きすぎたかな・・・」と反省し、その日は寝てしまった。

しかし、翌日以降も気が付くと舌の先から上面にかけてピリピリ感を覚える。
一体何なのか・・・。


「舌痛症と思われます。ストレスが原因で起きる症状で、決して珍しい症状
ではありません」というのは、東京都中央区にあるトルナーレデンタル
クリニックの龍信之助院長。
そのメカニズムを次のように解説する。
「舌の表面にはさまざまなセンサーがありますが、精神的なストレスで神経
系統に乱れが生じると、そのセンサーの感度が混乱し、痛みやしびれという
症状となって現れることがあるのです。Tさんの場合も、口臭を指摘された
ことで神経質になり、そのストレスが舌の神経に異常を及ぼしたのでしょう」
(龍院長)


対策はストレスを取り除くことに尽きるが、状況次第では抗不安薬の服用や、
心療内科的な治療が必要になることもあるという。


幸いTさんのストレスはそこまで深刻ではなかったようで、「久しぶりに歯科
検診にでも行ってみるか」と“良いほう”に意識が動いた。
検診に行けば歯周病を指摘され、治療と指導を受ければ、いずれ口臭も消える
はず。

ただ、それまで奥さんが待っていてくれるかということが問題なの
だが・・・。




(長田昭二)




http://www.zakzak.co.jp/health/doctor/news/20140319/dct1403191906052-n1.htm