シンデレラの靴
7月から始まったオーダーシューズ作製。
前回は、木型(お客様の足型から靴の形に変えたもの)から、
チェックシューズを作りました。
そして昨日、実際にモデルさんの足に仮合わせをさせていただきました。
こちらがチェックシューズです。
最初から革ではなく、このようなプラスチック製の靴で
フィッテイングをしていきます。
この靴の中に素足を入れていただくと、
靴の中の足の様子が、はっきりとわかります。
圧迫されている部分は白くなるので、マーキング。
更に、靴下を履いていただいて、
今度は、余分な隙間を色を変えてマーキング。
その後、歩いていただいて、履き心地を確かめていただきます。
そして、最終的な木型へと調整を重ねていきます。
また、実際に革で靴を作る際の、色やデザインも
モデルさんの意見も参考にしながら、決めていきます。
「フォーマル用って言ったけど、やっぱり日常的に履けるのがいいなぁ・・・」
「長く履けるよう、このようなデザインはいかがでしょう?」
そんなやりとりの中で、モデルさんの目に
期待がどんどん膨らんでいくのが映ります。
その方だけに合わせる、シンデレラの靴、オーダーシューズ。
その道のりはまだまだ長いのですが、
本当に楽しみにされているようでした。
しかしながら、少しの圧迫で簡単に色を変える皮膚。
普段の靴では、うかがい知る事は出来ませんが、
キツイ、合わない靴の中では、
こんな風に足は悲鳴をあげてるんだと改めて実感。
やはり、足に優しい靴を履き続けたいものですね。