エキュレ（西麻布）

来栖けい氏がオーナーをつとめるお店。
シェフは、カンテサンス等でも活躍した後藤祐輔氏。
エキュレとは、鍋を磨く、という意味だそうです。
若手シェフの育成と料理業界のさらなる向上を目標にしたレストランとのこと。

まずは、カリッとした人参
ミモレットでコクを加えています。

続いてのお皿のタイトルは、「純白」
ホワイトアスパラ、ウニ、赤座エビ

ホワイトアスパラの風味が濃く香ります。

続いてのタイトルは、「新緑」
エゾ蚫、加賀太キュウリ

キュウリはおもしろい食感に仕上げられていて楽しい。

ちょっとお皿にバリエーションが乏しい気がしなくも無いですが、、、

おなじみのオリーブのパン。これはやはり絶品。

これは定番、ホタテパン。
同じホタテパンでもいろいろとバリエーションがあり、今回はサクラエビとのコンビネーション。

カプレーゼ
フォアグラ・トマト・モッツァレラ・バジル

比較的強めに火が入っていて、個人的には好きな焼き具合。
フォアグラとトマトとの組み合わせ、なかなか良い具合です。
単なるカプレーゼ＆フォアグラになってしまうところをバジルが締めてくれています。

続いて、「豆知識」
金目鯛と豆です。

ネーミングは微妙ですが、
豆臭さを適度に抑えて調理してあるのがイイ。

メインは、「藁」
仔羊・アスパラ各種。
調理している時から、客室内に藁の香りが漂ってきて食欲をそそります。

この野菜、変な名前だったのですが、何だったかな、、、
味もかなり強烈でした。

デザートは「ノープチカ」
カプチーノと逆に、コーヒーの方が乗っている。
それもグランクリュカフェを使っているとのこと。
聞くと凝っているのが解りますが、正直、味では解らないかも。

ここから、来栖スペシャルが始まります。



この日は、
フィナンシェ・キャラメル（パティスリー　リョーコ）
タルトリュバーブ（パティスリー　スリール）
ヌガー・モンテリマール（アン・プチ・パケ）
わかろん（エコール・クリオロ）
エキュレ（ショコラティエ・ミキ）
栗ぜんざい（一幸庵）

ここで、出てきたのがこれ↓
何だか当てろと言われたのですが、
紹興酒、、、米から作った何か、までしか解りませんでした。

なんと、味醂だそうで！
確かに言われてみれば。
来栖氏も自宅でお飲みだそうです。


最後はベジャビスタのコーヒー。
毎年のコーヒーを残しておいて、ビンテージのラインアップを揃えたいそうですよ。

価格的にはともかく、個人的には応援したいお店なのですが、
同系統のお店に埋もれてしまっているのも確か。

なにか一つ足りないと思わせてしまう何かがある。
料理の温かさ、そして
何か名物のスープかなにかが加わればだいぶ印象が違うのではないかと思う。
あと、デザート。なにかぷるぷる感が欲しい気が。

なんだかんだいっても、数多くのものを食べている経験はなにものにも代え難い。
私が、「食べ物も最後には個人の好みではないか？」　と謎掛をしたところ、
即座に、「人は簡単に好みと言い過ぎている。良いものを知った上でなら好みと言って良いが、あまりに安易に好みと言う言葉が使われているのではないか。」とのお返事。

何十人分もの食べる経験をしている来栖氏らしい回答でした。
いや、おっしゃるとおり。

是非、今後も頑張り続けて欲しいです。

なお、ランチも始めるそうです。
初訪問で夜だとちょっとコストパフォーマンスが悪いと思うので、ランチを起爆剤に頑張って欲しいです。

http://www.ecurer.co.jp/about/


東京都港区西麻布2-26-20
木＋月1回不定休