AVET/アベットリール専門オンラインショップ

アベットリール専門のオンラインショップを開店しました。アメリカ生まれのAVETリールに魅せられた店長からのメッセージ。メンテナンスやカスタム関係の記事が多いかも。


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リールのメンテの話題のブログをアップしたところ、
当店で使っているCorrosionXやReelXに関するご質問を
いただきましたので普通の潤滑油とはちょっと違う
ということを以下ご説明します。





【CorrosionXの原理】


電位差の存在する金属表面で電位差を均す働きがあります。
*上の図を見てもよくわからないですが......(^^ゞ 


①浸透力
アルマイトの表面の細かい孔やアルマイト処理が行われていないネジ穴等に浸透し防錆効果を発揮する。
②イオン化を防御
金属表面に生じる微細な電位差を均し、電位差による電蝕(イオン化)を防止する。



金属の表面の微細な孔や凹みに入り込み海水(電解液)の
侵入を防御します。
一旦凹みにCorrosionXが浸透すると、海水は簡単には
入り込めなくなります。



こちらが一般的な防錆製品の仕組み。
表面に被膜を作るので海水(電解液)が隙間にあっても
そのままカバーしてしまい、かえって錆が増えることもあります。



【アルミの表面処理について】
アベットリールをはじめとして広く利用されているリールはアルマイト(陽極酸化処理=アノード酸化)と呼ばれる表面処理が施されています。

アルマイト処理により耐食性が増し、表面の強度も増加します。
それなら防錆剤のReelXやCorrosionXは不要かというと、
次のような理由で防錆剤の併用が好ましいと考えられます。



①アルマイト表面には細かい孔(あな)が開いており、
このため塗料がはがれにくいなどの特徴があります。
ところが、経年変化や利用に伴う物理的変化により、
表面の孔周辺にに細かいヒビや割れが生じるようになり、
アルマイトによる保護が弱くなることがあります。
また、どんなに大切に使っていてもリールケースの表面や
ハンドル部分などに、アルマイトを貫通するほどの傷が生じます。

孔に海水が入ってしまった場合、従来の防錆剤では表面に被膜を
作るだけなので、被膜の下に電解液が残るなど、
かえって錆が増える結果になることもありますが、
CorrosionXなら孔に奥深くまで浸透して電解液を排除し、
孔を保護することができます。



②アルマイト処理を行うと表面に肉厚のあるアルマイトの層を形成するため、逆にネジ穴等にはアルマイト処理が向かないので、ネジ穴部分などには初めからアルマイトによる保護が効いていません。
購入したてのリールのネジ穴にはグリスやオイルが塗られ、塩分等から防護されていますが、利用開始から数か月後にはグリスやオイルの層が減少し、海水などの侵入により錆が発生することがあります。



③リール内部の部品のうちアルマイト処理を施されていないものは
②のネジ穴周辺と同様グリスやオイルの被膜が減少すると、
海水に直接接することとなり、何らかの防錆対応が必要となります。


以上のような様々な理由により、特に利用開始から時間が経過した
リールほど防錆処理が必要になります。



【アルミの化学的特性と電気的特性について】
リールに強い酸や強いアルカリをぶっかけるとか聞いたこともありませんが、アルマイト処理されたアルミ製品は、海水を含めて我々が日常接するような液体に対しては強い耐性を持っています。
(もちろん塩酸・硝酸・硫酸、しょうこう水・水酸化ナトリウムやベンゼンなどの強酸・強アルカリには歯が立ちませんが......。)


従って、アルマイト処理を施したリールで、内部およびネジ部分にグリスやオイルの被膜があれば化学物質による溶解溶触に関して鬼に金棒といっても過言ではない.......
といいたいところですが、実はアルミ等の金属の持つ電気的特性を忘れてはいけません。

アルミやチタン、ステンレスは実は非常に錆びやすいのですが、これらの金属の表面の酸化物が安定して錆びない為電位差による腐食が起こりにくいです。

ところが、アルマイト処理が行われていない部分に海水が長時間接しているような場合や、アルマイト処理された表面に経年変化でヒビが入った場合などは、僅かな電位差によりイオン化が進み、気が付いたら金属表面の一点が局部的に腐食(孔食またはピッティングというらしいです)するなど、思っても居ない被害が金属の内側に広がっているようなことが稀に見られます。


酸やアルカリによる溶解とは別の、弱い電解液でも生じる電蝕に関する問題です。
同じ金属でも部位により電位差が生じるためCorrosionXによる電位差の収斂、電位差を均す働きが電蝕を防止します。





この動画では”鉄”に関する防錆剤の威力を比較しています。
確かにCorrosionXが一番錆を防止しているように見えます。

*この動画に出てくる10枚の鉄のサンプルは、一番手前の1件が防錆剤を使わずにテストを行ったもので、ほかの9件は各防錆剤を使ってから塩水に晒して2ヶ月以上経過したサンプルの様子です。左端がCorrosionXを使ったサンプルで、どう見ても防錆効果が一番高いと思います。


実はマサも何年か前に日本で買える5-56や6-66、WD-40と比較してみたことがありますが、自分の場合はやはりCorrosionXの効果が一番だったこと、そして自分の師匠(アメリカ在住)がCorrosionXを使っていることなど、今はCorrosionXにたどり着いて他を使う気はありません。


当店ブログ内で 「リンス」 とか言っているのは、CorrosionXが持つこれらの効果を金属表面にいきわたらせるためにリールの部品を浸け込んでいるのです。
単純に回転をなめらかにするだけなら回転部分・可動部分にオイルとして注せば済むのですが、「リンス」 するのは別の目的があったからでした。


CorrosionXはふき取っても、金属の孔の奥で安定して防錆効果を発揮していますので、「リンス」 してからCorrosionXをふき取ってグリスを塗ったりする理由もこれでご理解いただけたかと思います。

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こんばんわ

何年か前にAVETがRaptor Skin Raptor(ラプタースキン)

(ラプターの皮を着たラプターリール)を販売したのですが、

この度ラプタ-スキンのメンテを1度に5台お申込みいただきました。

これだけたくさんのラプタースキンリールを拝見したのは初めてで

今回は大変良い経験をさせていただきました。

購入してからほとんどメンテをしていないらしいので中がどうなっているのかも

大変気になりました。

映画 『ジュラシックパーク』 の恐竜ヴェロキラプターの体表の様子を

ラプターモデルのリール表面に再現するというマニアックな試み。

写真をよく見るとお解りいただけると思いますが、

確かに映画で暴れていた 恐竜ヴェロキラプター の体表そっくり!





予想していた通りですが、メンテを開始したら早速問題発見!
ブレーキディスクにできた錆が原因で、カーボン製の
ブレーキパッドの表面が削れてしまっています。


ブレーキパッドを単独で見ると表面が削れていることが
良くわかります。ブレーキディスクに錆が発生するとドラッグが
不安定になり、このようにカーボンが削れるほどになった時には
ドラッグが通常の半分も効かない状態となり、ただただカーボンを
削ってしまいます。リールの内部は真っ黒でどろどろのグリスと
カーボンの粉の混合物でいっぱいになります。


上の写真のカーボンの裏側は下の写真のようになっています。
かなり削れてきていますが、まだドラッグが生じています。



ブレーキディスクの金属表面の状態をご覧ください。


こちらもブレーキパッドが削れている状態


こんな状態になるとどうしても高価なカーボン製のブレーキ
パッドを交換せざるを得なくなります。

きちんと毎期メンテを行えば、高価なカーボンの
表面を錆で削ってしまうことにより通常の半分程度しか
もたないといった、さいふに優しくない事態に直面しなくても済みます。


ところで今回の工事でも大活躍の必須アイテムが
大量に入荷しました。

「ReelX」と「CorrosionX」です。これらは共に錆の発生防止、
錆落としに効果てきめんです。効果てきめんだけあって
高価ですがやめられません。これらの成分はほとんど同じですが、
ReelXはリールの防錆に適した粘度となっています。
「ReelX」は1オンスボトル、「CorrosionX」は16オンスボトルで
マサはこの「CorrosionX」をじゃぶじゃぶ使ってメンテしており、
年に3本は使っているような気がします。



「ReelX」は1オンスボトル、「CorrosionX」は16オンスボトル


 


もうすぐ店頭にも並べますので宜しくお願い致します。


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こんばんわ


常連の田中様から楽しい釣果ご報告いただきました!


前々から予定されていた4月13日の遠州灘深海の釣行予定。


爆風により、予定を急きょ伊勢湾に変更!急なターゲット変更でも


強運にも、写真のようにまるまる太ったサワラをゲットされています。


しかもたった2時間で 7 本も!



以下お便りの本文です〇~〇~〇~〇~〇~〇~


      マサ さま

 
いつもお世話になってます。
4/13に伊勢湾にて青物、真鯛、サワラ狙いに行ってきました。
本来この日は遠州灘深海へアコウダイ狙いに行く予定が、風波強く、断念せざるを得ませんでした。。。

そこで急遽、伊勢湾の遊漁船を探したところ、何船かが出船するとの事。

ほとんどの遊漁船が休船のなか、前日がサワラ好調だったのもあり風を読み判断し、出航しますと。

内海新港の「ありもと丸」さんにお世話になる事に。




やはりまだ良い群れが入っていて、お客さん9名で49本+船長1本で50本の大漁となりました。

私は当初、ワラサ、ブリを狙っておりましたが、サワラの猛攻激しく、お気に入りのスロースキップを次々切られ。。。

終了2時間弱になって、ようやくサワラ狙いに本格シフト!

 
7本の丸々肥えたサワラを仕留めて終了となりました。
大爆風の中、満足いく釣行でした。


 
青物用 ハイピッチジャークタックル
 
【ロッド】DEEP LINER マニアフェローズ50
【リール】AVET SX MC RAPTOR-L
【ライン】 SFL グリーン 2号 200m
【リーダー】フロロ7号 2ヒロ

【ジグ】DEEP LINER  SPY180g、SPY Ⅴ180g


 
スローピッチジャークタックル
 
【ロッド】EVER GREEN ポセイドン ロングフォールジャーカー3oz
【リール】AVET SXJ MC RAPTOR-L
【ライン】SFLカラード2号 200m
【リーダー】フロロ7号 2ヒロ

【ジグ】DEEP LINER  FB130~200g、VB180~200g  
CB ONE  Z4130g

 
                    田中 隆行

〇~〇~〇~〇~〇~〇~〇~〇~〇~〇~〇~〇~

田中様 いつもありがとうございます。


2時間で クーラーいっぱいの 7本のサワラとは手がえし良く対応しないと

回らないスピードだと思います。それでなくてもやつらプチプチやってくれますからね。

また、初めからサワラ専門でやっていたらクーラー1ヶでは収まり切れなかった

かもしれませんね。 あっぱれな釣果ご報告ありがとうございます。


また次も楽しみにしています。





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