エピソード・エーテル | ランニングとフライトシミュと・・・♌スフィンクスのホロスコープ☄

ランニングとフライトシミュと・・・♌スフィンクスのホロスコープ☄

星好きな市民ランナー 兼 バーチャル・パイロットの日記、フィクション、タワゴト、ちょこっとボランティア

(「エピソード・ナンパ」の続き)



髭の中年男は、続けてビナンシーに、


 「私の名は、フェムト。他のホシから来た。」


ビナンシーには、テレパシーで そう聞こえる。



 「ホシってなに?」

 

ビナンシーは、怪訝そうにな顔をして言った。


フェムト

 「あーそうか。まだ分からなかったね。あなたたちは、

  アースっていう まるいホシに住んでいる。私たちは

  その外のホシから、この船に乗って来たんだよ。

  宇宙や海の中だって航行できるんだ。 スゴイダロー。」

              ブタ


ビナンシー

 「わけのわからないこと言って~。結局船の自慢をした

  いのかな?このオヤジめ!!」


フェムト

 「まぁ~そんなことはどーでもよい。ここでは、レーザー

  光線を使って、位相変調型空間光変調装置というもの

  だが、特殊なガラスに情報を焼き付けているんだ。」


              光   


ビナンシー

 「レーザー? 位相・・変調・・・?さっぱりわからんよ。」


フェムト

 「記録装置だよ。あなた方が筆を使って紙に書き残すものが

  もっと進化したものと考えてよい。

  大量の情報を集約して、何億年も伝え残すことができるんだ。」


ビナンシー

 「へ~。 あっそうだ--!助けてくれてありがとう!まだお礼を

  言ってなかったね。失礼! でも、なぜ俺を助けたの??」


フェムト

 「いいところに気付いた! ほかでもない。あなたの親父さんは、

  とってもいい人ドキドキ我々の゛アース人間人気投票"でも毎年1位か

  2位を占めてる。」


ビナンシー

 「マナンシー親父のことか?知らないところで、勝手にそんなコン

  テストやってんだ---!本人には何の賞品も届いてないぞー。」


               むっ


フェムト

 「まあまあ。親父さんをほめてるんだから許してよね。話を先に

  進めよう!あなたのホシでは、絶えず争いが起きている。

  親父さんも、広い地域を統治するのに苦労されているのだ。

  そこで、争いを鎮静化させるための知恵とも言うべき情報を 

  この特殊ガラスに焼き付けた。

  これを親父さんに届けたいんだが、我々の姿を見せるわけには

  いかない。

  そこで、あなたに聞きたいことがある。親父さんがよく好んで行く

  場所や好みの物はありますか?そこで、自然なシチュエーション

  でモノが渡るよう、工作したいのだ。」


ビナンシー

 「ナガーユ郷によく、温泉に入りに行ってるよ。毎週日曜日だな。」


              温泉

 「それから、健康食品にハマってるよ。でもそんなモノ渡しても使う

  ことができるのかな~?」


フェムト

 「だ~いじょうぶ~。作るのには、高度な技術と機械が必要だが、

  中の情報を取り出すのは、ちょとしたコツさえわかれば簡単に

  できるんだ。」


ビナンシー

 「そんなもの??」


フェムト

 「そんなもんです。」 あっさり

 「あと何か聞くことがあったら・・・・・。」


ビナンシー

 「トリセツは全部ひらがなで書いておいたほうがいいかも。

  親父は漢字とか苦手だし。」


フェムト

「了解!ありがとう!これで作戦が実行できる。」


ビナンシー

 「あのう~、聞くことはそれだけ??俺この先どーなるの???」


フェムト

 「私たちの存在を知られた以上、帰すことはできない。私たちと

  一緒に仕事をしないか?」


ビナンシー

 「これは誘拐だぞー、犯罪だぁ-------。強制労働か------?」


フェムト

 「アースの人間の未来のために働くのだ。もっと誇りを持ってく

  れい!

  本拠地に戻れば、もっとすごい装置があるのだ。宇宙空間の

  エーテル流の粒子に特殊な波動を当てて、空間に情報をイン

  プットしたり、削除したりすることができる、

  ゛位相エーテル流変調装置"というやつだ。空間と空間との間を

  光速を超えて情報を伝えることもできる。」


ビナンシー

 「そんなモノ、一体なにに使ってるのか?

  しかし、も----帰れないのね~。016

  しょーがない。人生あきらめが肝心。

  過重労働にならないよう協定書つくってよね!!」


フェムト

 「ご協力に感謝する。アース人に栄あれ!!」


      合格この記事はフィクションです

        <<続きは またしし座>>