レッドソックスファンの人生ブログ


前に「現役最高の投手とは 」でも紹介しているスコット・カズミアーですテキサス州ヒューストン出身。


子供のころは地元のヒューストン・アストロズの大ファンで、好きな選手はテキサス州出身の豪腕ノーラン・ライアンアストロズの抑え投手ビリー・ワグナー。サイプレス・フォールズ高校野球部では4試合連続ノーヒッターを達成し、最終学年時には175奪三振でテキサス州高校シーズン記録を樹立。ベースボール・アメリカ誌本が選ぶ2002年の高校最優秀選手に選出。

この年のドラフト1巡目指名でニューヨーク・メッツへ入団。傘下のマイナーリーグにおいて、カズミアーホセ・レイエスデビッド・ライトと並んで期待の超有望株。2004年の春季キャンプでカズミアーの球を受けたマイク・ピアッツァは、なかなかハードなボールを投げる。とても素晴らしい才能を持っている。若いし、明るい未来が開けてくると思う。必ずメジャーに上がってくるだろう。左投手で速球派は数少ないし、打ちにくいものだからね。これから彼が気をつけなくちゃいけないことは、怪我に注意して、いつでもストライクが取れるコントロールを身につけることじゃないかな。あのファーストボールがあれば、活躍できると思うよ。」と当時の印象を語っています。

トレード話が持ち上がると必ず相手チームから要求され、2004年7月30日、トレードでタンパベイ・デビルレイズへ移籍した。このときの放出理由の1つには「体格や投球フォームが故障を招きやすい」病院というものがありました。ファンや評論家は、メッツ史上最悪のトレードとされる1971年のライアン放出に準えて批判を展開。むかっ

AA級のモンゴメリー・ビスケッツで3週間プレーした後、同年8月23日のマリナーズ戦で20歳7か月とこの年のメジャー投手全体で最年少、球団史上2番目の若さでメジャーデビュー。5回を無失点に抑えメジャー初勝利も同時に記録。

2005年はオールスターまでの前半戦が3勝7敗・防御率4.59に対し、後半戦は7勝2敗・防御率2.79の好成績を記録。カズミアーによると持ち球をストライクゾーンに集められるようになったから安定したとのこと。球団新記録、メジャー新人投手最多の174奪三振を記録。規定投球回以上投げたアリーグの投手の中でこれを達成したのはランディ・ジョンソンヨハン・サンタナのみ。自責点が1点以下の先発試合数が14でヨハン・サンタナ、マーク・バーリーと共にリーグ最多。その一方で100四球を記録するなど荒れ球で、防御率は3.77を記録。

2006年は、4月3日のオリオールズ戦で22歳69日の若さで開幕投手。これは1985年のドワイト・グッデン以来の若さだった。7月3日のレッドソックス戦でジョシュ・ベケット に投げ勝ちメジャー初完封を記録。その後、前半戦だけで10勝を挙げ、125奪三振を記録し、オールスターに選出されたが、左腕の炎症で7月30日に故障者リスト入り。8月11日にいったんは復帰したものの、3試合に投げたところで再発し、そのままシーズンを終えることに・・・。規定投球回数に満たなかったとはいえ奪三振率は10.14を記録し、これは2006年のアメリカンリーグ奪三振王ヨハン・サンタナの9.44をも上回っていました。

2007年は前半戦不調だったが、後半戦の防御率が2.39でこれ上回ったのはリーグでファウスト・カーモナだけ。シーズン通算では3.48を記録。投球回数は初めて200の大台を上回り、奪三振数は239とそれぞれ球団記録を更新すると共に奪三振王のタイトルを獲得。23歳での奪三振王獲得は、ア・リーグ史上8番目の若さ。奪三振率は昨年を上回る10.41をマークしたが、エリック・ベダードがそれを上回る10.93をマークしたためリーグ2位。

左肩痛のため2008年は開幕を故障者リストで迎え、シーズン初登板は5月4日。5月14日には2009年から3年総額2,850万ドルで契約延長。お金4年目の2012年はオプションでこれを含めると3,950万ドルに達するというもの。5月は5勝1敗・防御率1.22を記録し、初の月間優秀投手に選出。オールスターに2年ぶりに選出され、勝ち投手。課された投球制限に早く達するため、27試合に先発したが、規定投球回に到達せずにシーズンを終了。

2009年は不振が続き、8月28日にマイナー2選手と後日発表選手の計3名との交換トレードでロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムに移籍。

平均90マイル台前半を計時する速球(MAXは97マイル)DASH!に80マイル前半のスライダーや70マイル後半から80マイル前半のチェンジアップなどを織り交ぜ、多くの三振を奪い、打者を翻弄手裏剣。4シームは、全投球の約70%の確率で投げ、打者の手元でよく伸び、ストライクゾーン高めに投げる傾向。カズミアーの奪三振の大半はこのボールで、打者のヒッティングゾーンに近づくとより球速が増すように見えるそう。

チェンジアップは指で輪をつくるいわゆる「サークルチェンジ」で、速球と同じ腕の角度、腕の振りの速さで投げてくるため見分けにくくなっています。2004年のメッツ在籍時の春季キャンプの際、同じ左投手のジョン・フランコマイク・スタントンらから握り方と投げ方を伝授され、現在に至っている。全投球の約10%とあまり投げないが、落ちながら右打者から遠ざかる変化をしています。

エンゼルス移籍後はレギュラーシーズンでは好投したものの、ポストシーズンでは結果を残せず・・・。


若くしてレイズのエースの座に上りつめましたが、エンゼルスにはラッキーら好投手も多く、そこから学んでもっと素晴らしい投手に成長して欲しいですね。アップ