大リーグ史上最高のバッターと呼ばれ、最後の4割打者とも呼ばれる
テッド・ウィリアムズ。
通算2654安打、521本塁打、出塁率4割8分2厘、三冠王2度、MVP2回、首位打者6回、本塁打王4回、打点王4回の素晴らしいバッターです。
何と言っても、テッド・ウィリアムズの性格が出ているのは1941年。
ダブルヘッダー2試合を残して、テッド・ウィリアムズの打率は3割9分9厘5毛。
規定により、毛の数値は四捨五入するため、ダブルヘッダーを休んでも「4割打者」になれました。周囲は欠場を勧めますが、「そんなまがい物の4割など・・・」と言って強行出場。
2試合で8打数6安打。見事、打率を4割6厘とし、正真正銘の4割打者に!それ以来、MLBで4割打者は出ていません。
練習好きは有名で、酒や煙草も口にせず、対戦する投手のデータをせっせと集めていたそう・・・。もない時代に・・・。
引退試合でHRを打ちながら、ファンの声援に応えることをせず、さっさとダグアウトへ。監督はウィリアムズを守備につけた後、交代させるという手段をとりました。
ファンの声援に応えなかった理由は「神様は祈りに返事をしないものだから」
ただし、マスコミ嫌いで、マスコミからも嫌われていました。批判記事を書いた記者を恫喝したり、無視したり・・・。さらに、「ネクタイというものはスープにつけるためにある」と信じていたからなのか、嫌いな記者のネクタイを切ったり・・・。
冒頭で紹介した生涯成績も素晴らしいものですが、第二次世界大戦や朝鮮戦争に5年近く従軍してますから、もっと素晴らしい数字を残せたはずです。
慈善事業にも積極的に取り組みました。ファンががんの治療のためのジミー基金へ寄付する小切手をテッド・ウィリアムズに送ると,テッドがその小切手に裏書きし,小切手はジミー基金の口座に振り込まれます。換金された小切手は寄付した人に戻されますので,ファンはテッド・ウィリアムズのサイン(裏書)を手に入れることになります。
1966年に殿堂入り。今後、4割打者は出るのでしょうか?様々な選手が期待をかけられてきました。オルルッド(ブルージェイズ・メッツ・マリナーズ)、トニー・グウィン(パドレス)、ボッグス(レッドソックス・ヤンキース・デビルレイズ)に期待がかけられましたが、4割に達せず・・・。
今後、4割の期待をかけられるのはイチロー(マリナーズ)マウアー(ツインズ)プホルス(カージナルス)