2010-06-30 23:04:10

4年に1度見る夢

テーマ:フットボール
久々に更新します。今大会、日本代表で久々に楽しかったので。
もうここを見てる人もいないかもしれませんが。笑

今大会の日本は限られた戦力の中で現実的な戦いを行い、ベスト16に進出した。パラグアイにも勝つ可能性もあったと思うが、戦力に合わない戦いをした割には、自国開催以外でのノックアウトラウンド進出という結果は、考えうる限り最高だと言える。
ただし、準備過程を考えるとモゴモゴとなってしまうのもまた事実。なので、ちょっと専門誌風に日本代表を採点をしてみようと思う。


1.監督 5.0

就任当初から難しい状況ではあった。ちょっと変わった戦術を用いる老将からの引継ぎは容易ではなく、チームの骨格が固まったのはワールドカップ予選が始まってからだった。そこから予選を突破するのは、割とイージーだった。最終予選グループ内に強敵はオーストラリアだけ。二枠がストレートインという状況ならば、現実離れした戦術で多少のへまをしても全然平気である。ここまではよかった。

その後、迷走した。世界と隔絶するレベルのアジアで戦えたとしても、ワールドカップ本大会では通用しないということは、前回大会でジーコさんが爆死とともに証明した。トルシエがやったように、守備的戦術への摺り合わせという作業が必要になる。岡田監督はその作業を拒絶した。自分たちのサッカーを高めていけば戦えるという、「もうあなたしか見えない」状態の盲進状態に陥ってしまう。これは非常な時間の浪費だった。岡田監督がこのときに巨人の星のテーマ曲を歌っていたかどうかは定かではない。

目が醒めたのは、メンバーが決まってから。気狂いプレスから守備的戦術への直前での回帰は、キリスト教→AKB教くらいのドラスティックな変更だった。韓国戦などの準備試合でズタボロにやられたのを受けてのことだと推測できるが、ここで現実的な戦術に変更したことは、一つの決断として評価したい。また、その戦術を実行させ(選手主導か・・・などの話はあるにせよ)、一定の成果を得ることができたのは、岡田監督の功績と言える。選手からすれば「おいおい、AKBかよー、perfumeのが好きなんだけどなー」という気持ちだったかもしれないが、フランスのように宇宙の果てで粉微塵、というような事態にさせず、チームとしてまとめ上げることができたことが今回の成功につながった。チームスタッフを含めて、そこは評価するべきである。

ただし、準備期間をほぼぜーんぶ台無しにしてしまったことは、成果とは別に語らなければいけない。科目間違えてずっと勉強してて、一夜漬けで受験に成功したとしても、やっぱり「科目間違えてたのは、ダメだよね」ってなるでしょ?お前、私立文系なのになんで物理やってんだよ、と。そのおかげで、ちゃぶ台ひっくり返したのはいいけど、残ったのはアジフライと納豆とイカフライ。これでどうやって中華料理を作れ、と。どんだけフライが好きなんだ、と。

できた中華料理も一応の体裁を整えていたが、守備面だけだった。アンカーに阿部を入れたのはいいが、攻撃に関してはフリーハンド。この戦術においてはシステマティックなカウンターが重要な武器だと思うのだが、結局それを練習する閑がなく、本田の素敵個人技に全てをゆだねることになってしまった。それでもなんとかしていた本田はすごいのだが。

また、メンバーも戦術に合致していたとはいいがたい。先発は器用なメンバーがいたのでなんとかなったが、宗旨変えの煽りはモロに交代メンバーがかぶることになった。特に戦術的に非常に重要かつ存在だった左右のFWが、実質代えが効かない状態だった。DF時のサイドのサンドイッチ、攻撃時のドリブルでの運び・逆サイドからのクロスへの飛び込みなど、非常な重労働を強いられていたが、松井・大久保の代わりとしてタスクを行える存在はいなかった(岡崎はがんばっていたが)。また、前線の最重要人物であった本田は今大会フル出場したが、その控えもなし。怪我をしていたら、その瞬間に日本のプランは崩壊していただろう。

決断が遅すぎたのだ。理想は去年のオランダ戦後だが、最悪でもメンバー発表前に舵を切るべきだった。そうすれば、本田のバックアッパーとして平山、前田、左右のバックアッパーとして、石川、田中、香川などを選ぶことができた。よりフィジカルを重視するなら、山岸なども候補に入るかもしれない。さらに、アンカーを得意とする清水の本田、鈴木K太、明神、カウンター適正の高い柏木・佐藤寿人なども候補に入ってきただろう。彼らがどれだけ活躍できたかは今となってはわからないが、少なくとも中村初号機、森本、矢野、玉田などよりも、実行した戦術に合致していたことは間違いない。その面子でカウンターに磨きをかけることもできただろう。だが、遅かった。すべてが、遅すぎた。

直前での統制を6.0、その前の迷走を4.0として、トータル5.0くらいが妥当なところではないだろうか。退任は妥当な結果だろう。


2.協会 4.5

ジーコのがらがらどっぼーんから、藁にもすがる思いでオシムに丸投げしたが、W杯予選前にそのオシムも倒れ、非常に難しい舵取りをしなければならなかった。窮余の策として岡田さんを監督にしたが、それはあの時点ではやむを得ないことだったかもしれない。結果的にはW杯に出場し、ベスト16に進出したのだから、賭けは勝ちだったと言える。

ただ、それはあくまで結果論。分の悪い賭けだったことに違いはない。協会がこの4年間をトータルでプラニングできたかどうかということになると、これは落第点をつけなければいけない。過密するスケジュールを緩和できずに選手のコンディションを崩し、強化にならない数多くの親善試合をさせた。最後には、盲進する岡田監督の方向修正をすることができず、あとは「信じるのみ」という思考停止でただただ天佑を待った。そもそも、技術的な視点から監督を選んだのではないのだから、口を出すことはできなかったのだろう。神風は吹いたかもしれない。ただ、風が次も吹くと信じていたら、ドイツの二の舞だろう。

「オシムって言っちゃったね」で始まり、なんとか結果を出した今大会。しかし、強化の方向性を示すことができず、スポンサーと広告代理店を相手にうまく立ち回ることも出来ず、ただただ農民のように雨を待っていた。監督もプロ、選手もプロ、協会だけがアマチュアだった。そのような集団には4.5くらいを与えるのが妥当であると思う。

協会の仕事はもう始まっている。今大会及び準備期間を総括し、結果に惑わされることなくシビアに評価して欲しい。そして、その結果から、チーム力を上昇させる監督を選び、なにがなんでもモノにするべきだ。もちろん、次の予選などという短期的な視点ではなく、十年、二十年を見越したものにするべきであることは言うまでもない。間違っても、今大会の結果に浮かれて、スポンサーに「えへへ、スポンサー料増額してくれませんかね」と言うことでもないし、「この結果によって秋春制を支持する空気が醸成された!」と叫ぶことでもない。

でも一部の人は「なーんだ、ちゃんと準備しなくても、一ヶ月前からやればドーにかなるじゃーんじゃーんじゃーん!げえっ、関羽!」とか思ってそうで怖い。笑


3.選手 7.0

監督・協会が迷走する中、末端の兵士たちである選手はがんばった。前回大会に若手がほとんど出なかったこともあって、個々のスキルや経験は落ちたが、やれることをやるという割り切った考え方でグループリーグを突破した。大会になんとかコンディションを合わせた遠藤・中澤といった中心選手、直前にレギュラー入りした松井、大久保、阿部、駒野といったアテネ世代が、トゥーリオ、長谷部、長友といった中心選手とうまくかみ合い、そのラストピースとして本田というスーパーなタレントがはまった。戦術が一ヶ月前に変更された状態でここまで守備を固められたのは、彼ら自身の自助努力が相当数あったことだろう。その苦労は察して余りある。攻撃に出れなかったのは、彼らのせいではない。準備時間があまりにも足りなかった。足かせをつけながら、相手を殴り倒した彼らには7.0の点が妥当だろう。

ただ、もっと高度なことをやらせたかったな、ということは思う。確かに戦った選手に満足感は残ったかもしれない。日本に残った選手も含めて、より高いレベルのサッカーをするポテンシャルはあった。その潜在能力を伸ばす機会を摘み取ってしまったのが残念でならない。守備的な戦術は「アンチ・フットボール」と揶揄されることもあったが、それが選手の質だけのせいではないことは明らかだ。本当のアンチ・フットボールはフランス代表とか琴光喜とかのことを言うのだろう。まあ、琴光喜はアンチ・フットボールというか、元々フットボール全然関係ないっていうか、ボールでギャンブラーなマラドーナっていうか?ていうか、マラドーナってドナドーニ?


うーん、久々に書いたら長い。上に、まとまってない。笑
大会全体の感想としては、イタリア(笑)、フランス(笑)、イングランド(笑)という感じです。おまえら、ほんと長距離移動苦手なんだな。
ベスト8以降の血みどろの戦いを楽しみましょう。

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