ちーすけ(胎児の名前)は、音楽にあまり興味がなさそう。
先日も、サンフランシスコ・シンフォニーを前から6番目の席で聴いたというのに、彼はじ~っとおとなしくしていました。
なんで? 私は楽しんで体が踊り出すような感じだったのに・・・。
私の奏でる愛情いっぱいのモーツァルトにも無反応な彼。
彼がピコピコ動くのは、私が食事の支度をしている時と、寝ようとしている時。
芸術よりも、食欲、そして睡眠欲なのか?
胎教にはモーツァルトが良い、という通説があり、アメリカの雑誌などでも「ドライブの時はモーツァルトのCDをかけましょう」なんて書いてあるのになあ。
というわけで、私自身、たいして興味のないモーツァルトには見切りをつけてここのところは私が大好きなバッハやベートーベン、ドビッシー、メンデルスゾーンなどを聴いています。
That's for me.
中でも私が一日中聴いても飽きないのが、ダニエル・バレンボイムが弾くベートベン・ソナタ「Pathetiqe---悲愴---」。
特に1st Movement(第一楽章)が美しいです。
冒頭部分は、深く重い演奏、次のパートへと繋がる音階が繊細、そして、力強い旋律が続きます。
この1st movementはベートーベンの作曲でありながら、バレンボイム自身の曲になっている気がします。
やっぱ、グランドピアノの音色は豪快だなあって感じ。
欲しいよ~、グランドピアノ。
2nd Movement(第二楽章)は、きっと聞き覚えのある曲だと思います。
もう10年ぐらい前、「ロング・バケーション」というキムタクと山口智子のドラマの中で使われていたので。
確か、森本レオがしんみり語るシーンで流れていた記憶が。
この曲は簡単そうに聞こえるし、楽譜もたったの2ページ、シンプルな音符が並んでいるように見えるのですが、なかなか手強いです。
だいたい、最初にフラットが4個も付いているのに引くし、手が大きくないと弾きにくいのです。
やはり、男性の方が弾きやすい曲なのかも。
このCDには他に「Moonright---月光---」、「Appassionata---熱情---」などが入っています。
去年、帰国した時に新宿・高島屋のHMVで購入。
他に、同じくバレンボイムが弾くバッハの「平均律クラヴィーア曲集第1巻」も買いました。
これは、私がカレッジのピアノクラスで弾いていたから。
先生がこの本の中からよく課題曲を出すので、CDがあれば曲の印象をつかむのにいいかな、と思って買いました。
わりと短い曲が多いし、いかにもバッハって感じの曲(理屈っぽい?)が詰まったCDなので、これもおすすめです。
さあ、今日も夕方からレッスンがあるので、warming upでも始めよう。